家庭用ゲーム機「プレイステーション3」のインターネットサービス「プレイステーション・ネットワーク(PSN)」などから大量に個人情報が流出した問題で、ソニーは27日、問題発覚後停止していたPSNの日本でのサービスの一部を28日から段階的に再開すると発表した。再開されるのは、日本のほか、台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイで、サービスの実施は4月21日の停止以来、約1カ月ぶり。米国では個人情報を守る安全管理措置を導入したとして14日(米国時間)にサービスを再開している。
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PSNは、プレイステーション・ポータブル(PSP)やPCで利用可能で、ゲームソフトの購入や体験版のダウンロード、チャット、映像配信が楽しめるサービス。ソニーによると、情報セキュリティー専門会社と連携し、より高度なセキュリティー技術を導入し、システムへの侵入や脆弱(ぜいじゃく)性を監視するソフトウエアを追加するなどの措置をしたという。また、個人情報保護や不正利用への専用フリーダイヤルを設けたほか、クレジットカードの再発行希望者については再発行費用をソニー・コンピュータエンタテインメントが負担するとしている。
サービス再開に伴い、PSNとコンテンツ配信サービス「キュリオシティ」へのパスワード変更、PS3やPSPでのオンライン対戦、フレンド機能のほか、地デジ録画ユニット「トルネ」など各種サービスのネットワーク機能が使えるようになる。
また、4月21日以前の会員については、「感謝とおわびのパッケージ」として5種類のPS3用ソフト、5種類のPSP用ソフトから各2本、計4本のソフトをプレゼントするとしている。対象ソフトはPS3が、「The Last Guy」「おいでよロコロコ!! BuuBuu Cocoreccho!」「無限回廊−序曲−」「WipEout HD」「ハスラーキング」の5種類。PSPが「勇者のくせになまいきだor2 PSP the Best」「みんなのスッキリ」「パタポン 2 ドンチャカ♪ PSP the Best」「リトルビッグプラネット ポータブル」「LocoRoco−Midnight Carnival−」の5種類。
同問題は、4月17~19日(米国時間)にサービスがつながりにくくなるなど不審な状況があったことから、21日にサービスを停止して詳細に調査したところ不正アクセスが判明。約7700万件のサービス登録者の氏名、住所、Eメールアドレス、パスワードとIDなどの情報が流出したという。ソニーは、世界的ハッカー集団「アノニマス」とトラブルになっていることを明かしている。(毎日新聞デジタル)
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