注目映画紹介:「もしドラ」 AKB48前田敦子が初主演 ビジネス書のエッセンスが利いた青春ドラマ

映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の一場面(C)2011「もしドラ」製作委員会
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映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の一場面(C)2011「もしドラ」製作委員会

 アイドルグループ「AKB48」のメンバー前田敦子さんが映画に初主演した「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(もしドラ)」(田中誠監督)が4日、公開される。累計発行部数250万部を突破した岩崎夏海さんのビジネス書を実写化した。

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 映画は、野球部のマネジャーとなった主人公の川島みなみ(前田さん)が、野球部を甲子園に連れていくと宣言する。しかし、部員の大半が練習をサボって遊び、監督の加地誠(大泉洋さん)は事なかれ主義。そんな中、みなみは、間違えて買ったドラッカーの経営書「マネジメント」にある「マネジャーの資質とは、才能ではない。真摯(しんし)さである」という一節に引かれ、本に書かれている精神や理論は、高校野球にも生かせるのではないかと考えるようになって、後輩マネジャー北条文乃(峯岸みなみさん)らの助けを借りながら野球部の改革に乗り出す……という物語。AKB48のプロデューサー秋元康さんが映画の総合プロデュースを手がけている。

 野球部の前任マネジャーで病床にあるみなみの親友・宮田夕紀役を映画初出演の川口春奈さん、やる気のない野球部のエース浅野慶一郎役を人気男性ユニット「D☆DATE(ディーデイト)」の瀬戸康史さんが演じるほか、みなみに「マネジメント」を勧める書店の店長役で石塚英彦さん、勉強熱心な書店の客役で青木さやかさんも登場。「マネジメント」の紹介がところどころに差し込まれ、正統派青春ストーリーが中心でありながら、ビジネス書の内容も理解できるという面白さが魅力だ。

 主題歌は、AKB48の21枚目のシングル「Everyday、カチューシャ」が起用され、前田さんのソロデビュー曲「Flower」が挿入歌として起用された。全国東宝系で公開。(毎日新聞デジタル)

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