前田敦子:人工芝カーペットで“選手宣誓”「感動を届けます」 映画「もしドラ」完成披露

映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」完成披露イベントに登場した(左から)峯岸みなみさん、前田敦子さん、瀬戸康史さん
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映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」完成披露イベントに登場した(左から)峯岸みなみさん、前田敦子さん、瀬戸康史さん

 アイドルグループ「AKB48」の前田敦子さん主演で、ビジネス書のベストセラーを実写化した映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(もしドラ)」(田中誠監督)の完成披露イベントが10日、六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)であり、前田さんら出演者が野球場をイメージした“人工芝”カーペットに登場した。セーラー服姿の前田さんは「とても心温まる感動できる“ザ・青春映画”です。ドラッカーの『マネジメント』が野球に役立ったので、映画を見て何かの役に立てば」と語り、「私たち映画『もしドラ』チーム一同は、どんな時にも元気を出して、全国のみなさんに真摯(しんし)に感動を届けることを誓います!」と約730人の観客に向かって“選手宣誓”した。

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 物語は主人公の川島みなみ(前田さん)が、病床の親友・宮田夕紀(川口春奈さん)から野球部のマネジャーを引き継ぐところから始まる。野球部を甲子園に連れていくと宣言するみなみだったが、部員の大半が練習をサボって遊び、監督の加地誠(大泉洋さん)に至っては事なかれ主義。「マネージャーの資質とは、才能ではない。真摯さである」というドラッカーの経営書「マネジメント」の一節に目がとまり、本に書かれている精神や理論は、高校野球にも生かせるのではないかと考えるようになったみなみは夕紀や後輩マネジャー・北条文乃(峯岸みなみさん)らの助けも借りながら野球部の改革に乗り出す……という物語。岩崎夏海さんの原作は累計発行222万部を突破し、実写映画化に加えて10年12月には「スーパージャンプ」(集英社)で漫画化され、今年4月にはNHK総合でテレビアニメも放送している。

 イベントには、前田さんのほか、人気男性ユニット「D☆DATE(ディーデイト)」の瀬戸康史さん、原作の主人公のモデルになった「AKB48」の峯岸さん、監督役の大泉さん、池松壮亮さん、川口さんが登場。慶応大の野球サークルや明治大のサッカーサークルなど、実際に女子マネジャーとともにスポーツを頑張る部活チーム9組もイベントに参加した。

 瀬戸さんは「みなみはマーケティングを通して人を知って、その結果を生かしてどんどんチームを大きくし、僕たちはそれを尊敬のまなざしで見ていました。公開はまだ先ですが楽しみにしてください」と話し、峯岸さんは「とにかく真摯にひたむきに撮影に臨みました。最低10人によかったと言っていただければと思います」とマネジャーらしく映画をPRしていた。田中監督は、映画が9日に完成したばかりだと明かし、「これが意外といいんですよ。自信を持って見せられます。すごく話題作で映画にしがいのある作品を手がけられて、いいチャンスをいただいた」と完成を喜んだ。ドラッカー作の「マネジメント」については「偶然この作品の初版本を買っていた。そのころは長髪で『Everyday、カチューシャ』してました。運命を感じます」と映画の主題歌をもじって観客を盛り上げた。

 映画は6月4日から全国東宝系で公開される。(毎日新聞デジタル)

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