ヒミズ:吹越満が“自由人”役で出演 園組の個性派俳優が勢ぞろい 古谷実原作マンガの実写版

映画「ヒミズ」の一場面。(C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
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映画「ヒミズ」の一場面。(C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ

 古谷実さんのマンガを園子温監督が実写化する映画「ヒミズ」(12年春公開予定)のキャストが22日、発表され、渡辺哲さん(61)、吹越満さん(46)、神楽坂恵さん(29)、光石研さん(49)、渡辺真起子さん(42)、黒沢あすかさん(39)、でんでんさん(61)という園監督作に出演歴のある個性派俳優たちの出演が明らかになった。また原作で主人公の同級生として描かれている人物たちが渡辺哲さんらが演じる“自由人”に置き換えられるほか、原作にはない人物が登場することも発表された。

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 「ヒミズ」は、ギャグマンガ「行け!稲中卓球部」で知られる古谷さんが、ギャグを排して描いたシリアスな青春マンガ。01~03年に「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載、コミックスは全4巻が発売されている。平凡な人生にあこがれる中学3年の少年・住田祐一が、ある事件をきっかけに心に闇を抱え、学校へ行かずに「悪いやつ」を探すようになる……というストーリー。映画では、住田を俳優の染谷将太さん(18)、住田を気にかける同級生の茶沢景子を女優の二階堂ふみさん(16)が演じることが発表されていた。園監督は今回初めて、原作の実写化を手がけ、脚本も担当している。

 大人の“自由人”に置き換えられるのは住田が母親と営む貸しボート店に集まる同級生たちで、渡辺哲さんのほか、吹越さん、神楽坂さんが演じる。“自由人”は家を持たない人々で、大人に置き換えることで、世の中の不条理さがより際立つように描かれるという。映画オリジナルのキャラクターとなるのは茶沢の母親で黒沢さんが演じる。光石さんと渡辺真起子さんが住田の両親を演じる。住田の父親は、住田が心に闇を抱えるきっかけを作り、母親は、住田を捨てて男と逃避行する役どころ。でんでんさんは住田から借金を取り立てようとする金子役を演じる。

 撮影を終えた渡辺哲さんは「ハードでしたが、やり終えた充実感は他にはないもので、完成がすごく楽しみ」とコメント。吹越さんは「(園監督の)オリジナルではないかと思えるほど、ぴったりな世界観。園子温が園子温の映画を撮っていたとしかいいようがない」とコメントしている。(毎日新聞デジタル) 

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