常盤貴子:撮影中も夫をフォロー NHKドラマ「神様の女房」取材会

「神様の女房」取材会に登場した(左から)松本利夫さん、秋野暢子さん、筒井道隆さん、常盤貴子さん、津川雅彦さん、野際陽子さん
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「神様の女房」取材会に登場した(左から)松本利夫さん、秋野暢子さん、筒井道隆さん、常盤貴子さん、津川雅彦さん、野際陽子さん

 女優の常盤貴子さん(39)が“経営の神様”と呼ばれたパナソニック(旧・松下電器産業)の経営者・松下幸之助さんの糟糠(そうこう)の妻・むめのさん役で主演するNHKドラマ「神様の女房」の取材会が26日、神奈川県内のスタジオで行われた。幸之助さんを演じる筒井道隆さん(40)は「前から松下幸之助さんの思想や哲学に興味があったので、今回この話をいただいてとてもうれしかったです。失礼のないように頑張りたいと思います」と緊張気味にあいさつ。常盤さんは「(筒井さんが)松下幸之助さんを演じるのはすごくプレッシャーだと思うんですけれど、私もその妻でかなりのプレッシャー」と心境を語りつつ「あの誰もが知る偉大な方がどのようにして松下幸之助さんになったか。その日常も知ることができるドラマです」と筒井さんをアシストしながら内容を紹介した。

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 ドラマは、高橋誠之助さんの小説「神様の女房」(ダイヤモンド社)を原作に、NHKが「土曜ドラマスペシャル」第1弾として連続3回で映像化。電気ソケットから身を起こし、現在のパナソニックを一代で築き、“神様”と呼ばれた幸之助さんを生涯にわたって支え続け「もう一人の創業者」とも称されたむめのさんと幸之助さん夫妻の物語。11日にクランクインし、スタジオのほか、京都、大阪、都内近郊でロケをする。スタジオでの取材会は常盤さん演じるむめのさんの父親・井植清太郎さんの持ち船「清光丸」のセットで行われた。

 取材会には、常盤さんと筒井さんのほか、むめのの実弟で創業時から幸之助夫妻とともに働き、のちに三洋電機社長となる井植歳男役の松本利夫さん(MATSU from EXILE)、幸之助の実姉・亀山イワ役の秋野暢子さん、むめのの母・井植こまつ役の野際陽子さん、父・井植清太郎役の津川雅彦さんが登場した。

 現場の様子について、常盤さんは「筒井さんはガールズトークに入ってこられる方だし、松本さんもザイル(EXILE)の話をよく教えてくれて、楽しくやらせていただいています」と笑顔。秋野さんは「いつまでも結婚しない筒井と、兄が結婚しないので、結婚できない松本の2人に囲まれて、結婚に失敗した人間がアドバイスしている現状」と楽屋話を明かした。「筒井君は貴子ちゃんに『言っとくけど、結婚なんて40年先まで一緒に暮らせると思ったら大きな間違いよ』と言われたそうです」と常盤さんの結婚観を暴露し、報道陣を沸かせていた。

 ドラマの手応えについて、津川さんは「久しぶりにジェームス三木さんの脚本で、この味のあるせりふとキャラクターの積み上げはなかなかお目にかかれない。久々に楽しくせりふが言えた。いい芝居ができたと感動しております」と力を込めて語り、常盤さんは「本で知ることのできなかったお二人の関係性とか日常がドラマの中では描かれていますので、松下幸之助フリークの方たちもきっと楽しめるドラマになっています」とPRした。ドラマは、10月にNHK総合で土曜ドラマスペシャルとして全3回を放送予定。(毎日新聞デジタル)

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