アニメ質問状:「神様ドォルズ」 “好き過ぎ”阿幾が話題に 予告まで手を抜かずに

アニメ「神様ドォルズ」の1シーン (c)2011 やまむらはじめ・小学館/案山子保存協会
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アニメ「神様ドォルズ」の1シーン (c)2011 やまむらはじめ・小学館/案山子保存協会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、謎の人形「案山子(かかし)」を操る人々の戦いを描いた「神様ドォルズ」です。メディアファクトリーの加藤正純プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 故郷の村を出て、東京で大学生活を送る枸雅匡平(くが・きょうへい)。その平穏な生活は幼なじみの枸雅阿幾(あき)の登場によって壊されてしまう。神様ドォルズは過去の陰惨な事件をきっかけにおかしくなってしまった匡平と阿幾の関係を中心に描く人間ドラマです。と言いつつ、匡平の妹である詩緒(うたお)や匡平の思い人で同居人の史場日々乃(しば・ひびの)の可愛さ、詩緒が操る神様と呼ばれる案山子“玖吼理(ククリ)”と他と案山子のバトルなど展開の面白さが魅力ではと思います。

 −−制作決定の経緯と、アニメにするときに心がけたことは?

 3巻まで読んだ段階で詩緒と玖吼理のファンになり、玖吼理に乗った詩緒を映像化したら楽しいだろうなと考えたのがきっかけです。その後ブレインズ・ベースさんにご相談しながら制作面を固めていきました。原作が匡平と阿幾の物語と詩緒や日々乃たちのコメディー(?)要素のバランスが良いので、アニメにしたときに偏らないように心がけました。シナリオ打ち合わせ時に、岸誠二監督、(シリーズ構成の)上江洲誠さんが非常に丁寧に書いていただいたのでほぼお任せでしたが……。

 −−原作のマンガでも、推しのヒロインが可愛い系の「詩緒派」と美人の「日々乃派」に分かれていましたが、制作陣ではどちらが優勢なのでしょう?

 推しということではないのですが、阿幾に関しては話題になってましたね。「匡平のこと、好き過ぎだろって」(笑い)。自分は詩緒派なので、アニメオフィシャルサイトで行っている特典映像の投票で、詩緒が1位になるとうれしいなと思っています。皆さん清き1票をお願いします。

 −−作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 今回背景を実写で撮影した上で、アニメにしています。そのことでキャラクターや案山子がちゃんと地に足をつけている感じが出ていると思います。初めて見たときはすごくうれしかったですね。新宿や茨城までロケに何回も行っているブレインズ・ベースさんには頭が上がりません。また、予告の人形劇の撮影は楽しいのですが、スタッフが無理な体勢で詩緒人形を操っていました。スタッフの方、肩を壊さないようにしてくださいね。はじめての合成で四苦八苦しています。予告まで手を抜かずに頑張っていますので、ぜひ見てください。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 神様ドォルズは登場人物も増えてきて、今後ドラマ性が加速していきます。石川智晶さんに非常に素晴らしいOP・EDをいただいています。歌詞も含めてかみ締めてください。皆様、最後までぜひお付き合いください。

 メディアファクトリー 映像事業部 プロデューサー 加藤正純

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