MD松尾のヒット解析:「みんなのリズム天国」が連覇 「サカつく」「トリコ」に注目

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが25~31日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 前回に引き続き「みんなのリズム天国」(Wii、任天堂)がトップでした。想定以上の売れ行きはそのままで、若干ですがWii本体もけん引しているようです。2位は「デビルサバイバー2」(DS、アトラス)。予約は良かったのですが、発売日中心の売れ行きですね。3位には「クイーンズゲイト スパイラルカオス」(PSP、バンダイナムコゲームス)が躍進。セクシーなグラフィックが話題の作品で、もうしばらく売れそうです。

 ◇今週、来週の動き

 今週のトップは「プロサッカークラブをつくろう7 EURO PLUS」(PSP、セガ)と予想。1年9カ月ぶりとなる待望のPSP版で前作クラスの売り上げは間違いないでしょう。2位は、テレビアニメも好評放送中の人気マンガ原作の「トリコ グルメサバイバル!」(PSP、バンダイナムコゲームス)か。アニメ化された「週刊少年ジャンプ」作品の1作目は大抵ヒットするのですが、本作も予約が「サカつく」と同じくらい入っており、大いに期待できそう。3位は「あつめて!カービィ」(DS、任天堂)と予想していますが、ひょっとすると2、3位は入れ替わるかもしれません。

 来週は、11日に本体の大幅値下げが実施されるため3DS関連商材が売れるでしょう。同日発売の「スーパーポケモンスクランブル」(ポケモン)だけでなく、「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」(任天堂)を筆頭に「バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D」(カプコン)、「ニンテンドッグスプラスキャッツ」(任天堂)、「レイトン教授と奇跡の仮面」(レベルファイブ)など発売済みの3DSタイトルも人気を集めそう。なお、ソフトの売り上げのトップは前作がヒットした「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」(PSP、カプコン)で、それを「スーパーポケモンスクランブル」が追う展開と予想しています。

 ◇ランキングは次の通り (25~31日・TSUTAYA調べ)

1位 みんなのリズム天国(Wii)

2位 デビルサバイバー2(DS)

3位 クイーンズゲイト スパイラルカオス(PSP)

4位 戦国BASARA クロニクルヒーローズ(PSP)

5位 実況パワフルプロ野球2011(PS3)

6位 実況パワフルプロ野球2011(PSP)

7位 太鼓の達人ぽ~たぶるDX(PSP)

8位 イナズマイレブンストライカーズ(Wii)

9位 ダンジョン シージ3(PS3)

10位 オペレーション フラッシュポイント:レッドリバー(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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