リリー・フランキー：ママ役にノリノリ　「カミングアウト」宣言？　初舞台「クレイジーハニー」

　舞台「クレイジーハニー」の公開げいこと会見が4日、渋谷パルコ劇場（東京都渋谷区）で行われ、初舞台となるリリー・フランキーさん（47）が、共演の長澤まさみさん（24）とともに会見に登場した。長澤さん演じるケータイ作家・ひろみ結城の悪友で、飲み屋のママ役を演じるフランキーさんは役衣装の公開げいこでノリノリの演技を披露し、「生き生きとやらせていただいています。今まで結婚しなかったのもソッチ系だったからだと気づき始めました」と話し、報道陣を笑いを誘った。

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　フランキーさんは、自分で髪を金髪に染め、まゆ毛もそったといい、「（自分の）周りはゲイだらけなんですけれど、物まねになってしまわないように、自分の中のそういう部分を引き出してます」と役作りへの思いを話し、「あとはスネ毛だけなんですよ、スネ毛をそったら完璧。本番までにそります！」と衣装のすそをめくってみせ、「カミングアウトと言ってもらっても結構です」と宣言したが、「（この頭で）飲み屋に行くのがドキドキですよ。『こいつやっぱり……』って思われる……」と本音をこぼした。

　フランキーさんの演技について、演出の本谷有希子さんは「どうやって役に近づくのかなと思ったら、自分の方に引っ張っていって、こうなっちゃった」とフランキーさんのなりきりぶりに驚き、「舞台は向いていないとおっしゃったんですが、もう“ママ”にしか見えない。普通に演技する方とは違う魅力を持っています」と絶賛した。一方、本谷さんの演出について、フランキーさんは「結構怖い人といううわさだったんですけれど、優しい人。ダメ出しをされていても、『可愛い顔してるな～』と思って、全然耳に入ってこない」とひょうひょうと語り、長澤さんに「そこはちゃんと聞いてください！」と怒られていた。同舞台は、5～28日同劇場で上演する。（毎日新聞デジタル）