アイシテル:人気社会派ドラマの続編が今秋放送 岡田将生が加害少年の弟に

今秋放送されるスペシャルドラマ「アイシテル~絆~」に出演する(左から)向井理さん、稲森いずみさん、岡田将生さん、水川あさみさん
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今秋放送されるスペシャルドラマ「アイシテル~絆~」に出演する(左から)向井理さん、稲森いずみさん、岡田将生さん、水川あさみさん

 少年が少年を殺害してしまう事件の加害者と被害者の家族の苦悩を丁寧に描き、国際ドラマフェスティバル作品賞グランプリなど数々の賞を受賞したドラマ「アイシテル~海容~」の続編「アイシテル~絆~」(日本テレビ系)が今秋スペシャルドラマとして放送されることが明らかになった。前作に引き続き稲森いずみさんが加害少年の母、森田さつき役で主演を務め、加害少年の弟で、岡田将生さん演じる直人の成長と、加害者家族としての苦悩、家族のきずなを描いていく。

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 「アイシテル~海容~」は、「BE・LOVE」(講談社)で伊藤実さんが06~07年に連載したマンガが原作。少年が少年を殺害してしまう事件を通して、加害者、被害者一家の再生を描き、家族のあり方や子供との向き合い方を問いかけた。平均視聴率14.8%、最終回は18.6%という高視聴率を記録したほか、「東京ドラマアウォード」グランプリ、国際ドラマフェスティバル作品賞グランプリなど数々の賞を受賞した。

 続編「絆」は、伊藤さんが10年に同誌で連載した同名マンガが原作。大人になった加害少年、智也の家族に起こるさまざまな出来事が、弟、直人(岡田さん)の目線から描かれていく。智也役を向井理さんが演じるほか、苦悩する直人を温かく見守る須磨加奈を水川あさみさんが演じる。

 稲森さんは「前作の最終回で生まれた私たち家族の希望である直人。兄が殺人犯という重い十字架を背負いながらいろいろな壁にぶつかって生きていく直人の過程を、家族の愛情やきずな、命の尊さをテーマに描いています。被害者家族に対しての償い、生きるとはなんなのか、そのことを全うしなければならないということは常に心に置いて演じさせていただきました。智也とさつきがどんなふうに生きてきたのか、殺人犯の兄を持った直人に母親として何ができるのか。ぜひご覧いただきたいです」と見どころをコメントしている。岡田さんも「殺人犯の兄を持つ直人のいろんな感情を繊細に大切に演じたいと思います。直人とそれぞれの家族の再生していく過程を大切に見守っていただけたら」としている。

 また、水川さんは「彼女(加奈)が直人を包み込む大きな優しさや、彼女の存在によって変化していく直人を通して、皆さんも大切な人の存在について今一度考えてみてほしいなと思います。生きるということ、生かされているという幸せを感じていただけるとうれしいです」と話し、向井さんも「単純に笑って見られるような作品ではないかもしれませんが、家族、友人、恋人のきずなや大切さを感じることのできるドラマだと思います。僕が演じる智也という役は、難しい役ですが精いっぱい演じたいと思います」と意気込みを語っている。

 前作に引き続きプロデューサーを務める日本テレビの次屋尚さんは「命の重さ、尊さを、家族のきずなを通し見つめ直す物語です。最高の俳優陣が集い、前作を超えるテーマ性の深い作品が出来上がりました。ぜひご家族みなさんでご覧ください」と仕上がりに自信を見せている。秋にスペシャルドラマとして日本テレビ系で放送予定。(毎日新聞デジタル)

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