名探偵コナン
R164「千速と重悟の婚活パーティー(前編)(デジタルリマスター)」
2月21日(土)放送分
集英社の「少年ジャンプ+(プラス)」で連載された賀来ゆうじさんのマンガが原作のテレビアニメ「地獄楽」の第2期が、テレビ東京系ほかで毎週日曜午後11時45分から放送されている。江戸時代末期を舞台に、仲間の裏切りによって捕らわれの身となった最強の忍・画眉丸が、最愛の妻と再会するため無罪放免をかけて不老不死の仙薬を求め、化け物たちと戦いを繰り広げる姿が描かれる。仙薬があると言われる秘境の島・神仙郷に乗り込む亜左弔兵衛と桐馬の兄弟を演じるのが声優の木村良平さんと小野賢章さんだ。端から見ると異常とも感じる強い絆で結ばれた兄弟を演じる二人に収録の裏側、互いの魅力を聞いた。
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小野さん 楽しみでした。
木村さん 僕は気が楽でした。これまでの作品でも、いわゆる相棒というわけではないけど、関わりの深いキャラクターを演じることが多かったので。
小野さん そうですね。うれしかったです。
小野さん 第1期の時は、コロナ禍のタイミングというのもあって、ほぼ良平さんと僕だけで録(と)っていたんです。第2期はみんなで一緒に録れたので、すごくにぎやかで、和気あいあいとした雰囲気でした。僕たちからすると、みんなが新キャラという感じでした。
木村さん まさにそうですね。そもそも第1期の時は、僕らは“一方その頃”組で、画眉丸たちと一緒に行動していなかったこともあり、基本的には二人だけでのアフレコでした。なので、第2期から新キャラが増えたというよりは、ほかの人と一緒に録れるようになった、という感覚のほうが強かったです。賢章も言ったように、ほかの人と録っていると、自分が出ていないシーンにも感じるものがあって。作品との関わり方としては、やっぱり一緒に録れるほうがいいですね。
小野さん 多分、僕も良平さんも同じだと思うんですけど「兄弟が一番大事」というところをベースに演じていると思います。この先、亜左兄弟が幼少期からどのように育ち、今に至ったのかも描かれていきますが、本当に二人で助け合って生きてきた兄弟なんですよね。なので、僕はそこを一番大切にして、それさえ持っていればいいかな、と思いながら演じています。
木村さん 何かを意識して芝居しているわけではないんですけど、弔兵衛に関しては、賢章と同じような考えですね。やっぱり最終的には、桐馬に対してか、もしくはほかの相手か、と。例えば、山田浅ェ門の人だったら、山田家の人と話している時と罪人と話している時など違いがあると思うのですが、亜左兄弟に関しては、「兄弟かそれ以外か」というふうになってくるかもしれないです。
小野さん 第1期は、兄弟二人だけで進んでいくシーンばかりだったので、それで問題なかったんですけど、第2期では桐馬が画眉丸たちと一緒に行動するシーンが増えていきます。少なからずほかのキャラクターたちの影響を受けつつ、演じていけたらいいなと思っていました。
小野さん 計画的に、「今後こうなっていくから」という意識を持つことは、僕の中では雑念でしかないと思っていたので、そこまで計算はしていないです。ただ、人との接し方の違いみたいなものはあります。家族と話している時と、ほかの人と話している時の違いのようなものは、自然と出てきているかなと思います。
木村さん 役者って、人それぞれだから一概には言えないんですけど、演じる時に何かを気をつけていないとできないというのは、それはもう芝居じゃないと思うんです。「こうやらなきゃ」と考えながらやっていたら、多分芝居に集中できていないと思うので。賢章もさっき「雑念」と言っていたけど、どう思う?
小野さん 芝居している時は何も考えていないです(笑)。それが多分集中しているってことなんだと思います。
木村さん そういう意味では、賢章が想定通り来てくれることもあるでしょうし、全然違うアプローチの時もあると思います。でも、それがどうだったとしても、プロ同士という前提がある。その上で、賢章に対しては、全く思ってもいないような方向にはいかないだろうなという安心感はあります。
小野さん たしかに、過去に何回も共演していたり、良平さんのパーソナルな部分も知っていることで、事前のリハーサルでの想像はしやすいですよね。「良平さんはこんな感じで来るかな」とか。ただ、本番で自分の想像と違うものが来たとしても、それはそれで「うわ、裏切られた」という面白さにつながっていきます。瞬発力というか、来たものに対していかに反応できるかが勝負だと思っています。
木村さん 掛け合い的には、桐馬が弔兵衛に対して響くというのが多いよね。
小野さん そうですね。
木村さん 第2期で言うと、桐馬の成長ですね。変化と成長。亜左兄弟のテーマである「変化」を、桐馬が弔兵衛についていくという形ではなくて、自分で体現していく。
小野さん どういう状況に置かれても、筋が通っている強さは、弔兵衛の一番の魅力かなと思います。今回はミスリード的に、「弔兵衛が天仙側についたの?」という描かれ方もしていますが、そこから裏切る形で、兄弟二人で共闘して天仙と戦うシーンにつながっていく。やはりずっと兄弟を思って動いていたんだという強さが際立っていて、魅力的ですね。あとは、第2期はセクシーな部分に絡んでいくアダルティーな兄さんがいるので、そこも見どころの一つかなと思います。「地獄楽」は大人な部分も描いている作品なので、「しっかりついて来いよ」という感じです(笑)。
小野さん 僕は自分のお芝居を能動的というより受動的だと思っているんです。一方で良平さんには能動的な印象があって、自分にはない「物語を動かす力」がすてきだなといつも思っています。とはいえ、僕がそう思っているだけで、良平さんが「いや、全然受動的だけどね」なんて言い出したら、この話は終わってしまうんですけど(笑)。
木村さん これって自分基準の考えでもあるから、賢章がそう感じる、というのはその通りなんだと思う。面白いですね。僕は、賢章の出自から生まれた独特なオリジナリティーみたいなものが、ずっと好きなんです。それが年々洗練されていって、その持ち味を残したままプロフェッショナルの声優としての技術も持ち合わせると、代え難い役者になるじゃないですか。それは聞いていても楽しいですよね。もちろんそれぞれに出自ならではの魅力はあるけれど、その中でもやっぱり独特だなと思います。
木村さん 「地獄楽」の時は、さっきの能動、受動の話じゃないですけど、賢章がそんなに仕掛けている印象はなくて。あえてそうしているのかな、と思っています。桐馬というキャラクターや関係性を踏まえた上でのことだとしたら、それはそれで面白いなと勝手に思っています。
小野さん 桐馬からすると、兄さんの言うことは絶対みたいなところがあるので、弔兵衛より前に出ることはやっぱりないだろうな、というベースは持って演じていました。ただ、第2期でほかの人たちと絡むようになって、桐馬のパーソナルな部分が出てきてからのほうが、僕としては演じやすいというか、表現の幅が増えるなと。そこが桐馬の成長で、弔兵衛から見て「こいつちょっと変化したな」と思われるようなポイントだと思うので。
木村さん キャラクターの深みが出てからのほうが楽しいよね。
小野さん そうですね。
木村さん、小野さんが信頼感と安心感をもって表現する亜左兄弟の絆。再会した兄弟がどのような戦いを見せてくれるのか、期待が高まる。(しろいぬ/MANTANWEB)
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