妖怪人間べム:亀梨和也主演で初の実写ドラマ化 ベラ役に杏、ベロ役は鈴木福

10月から実写ドラマ化される「妖怪人間べム」(C)ADK
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10月から実写ドラマ化される「妖怪人間べム」(C)ADK

 「はやく人間になりた~い!」という名せりふで現在も根強いファンを持つアニメ「妖怪人間べム」が実写化され、10月から日本テレビ系の連続ドラマとして放送されることが明らかになった。主人公のベムを人気グループ「KAT-TUN」の亀梨和也さんが演じるほか、ベラを女優の杏さん、ベロを、芦田愛菜ちゃんとの“マルモリコンビ”で人気を博した子役の鈴木福君が演じる。

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 「妖怪人間べム」は68年に放送された人気アニメ。みにくい体に正義の心を宿した妖怪人間のベム、ベラ、ベロが、人間から迫害されながらも、人間になることを夢見て悪の妖怪と戦い、人々を救っていく物語。おどろおどろしい無国籍の作風に、人間から受け入れられることのないダークヒーローという設定で幅広いファンを獲得。何度も再放送され、印象的なテーマ曲と悲劇的なラストシーンは今なお語り草になっている。なお、06年にはリメーク版が制作されている。

 ドラマ版の脚本は、ドラマ版と映画版の「怪物くん」を手がけた西田征史さんが担当。人間の心を持ちながら、妖怪でも人間でもない「妖怪人間」として人間から恐れられ、嫌われてしまうベム、ベラ、ベロだったが、ふとしたことからある刑事との友情が芽生える……というストーリー。心やさしい性格でベムと友情を深めていく刑事役を北村一輝さんが演じ、悪と戦い続けていれば、いつか人間になれると信じる3人のひたむきな姿がせつなさを呼び起こす冒険活劇になるという。

 人間に対する不信感もあるが、困った人間を助けなくてはいられないベムを演じる亀梨さんは「リアルタイムでは見られていない世代ですが、とても有名なアニメ原作なので、驚いたのと同時に大変光栄に思いました。どのように実写化するのか、今からとてもワクワクしています。自分にとっても特殊メークや、妖怪を演じさせてもらうのは初めてですし、さらにとてもメッセージ性の強い作品なので、しっかり役に染まりたいと思っています。大人から子供まで楽しめて、なおかつ、いろいろ感じてもらえる作品にしたい」と意気込んでいる。

 人間に対して素直になれず、誤解を招くこともあるが、母のような優しさと愛にあふれた心を持つベラを演じる杏さんは「アニメのキャラクターを演じることは興味があったので、いつかやってみたいと思っていましたが、まさかベラを演じることになるとは!」とびっくり。「レトロな世界観でダークな雰囲気のアニメという印象ですが、それがドラマになるとどのようになるのか、今からとても楽しみです。振り返ればいるかもしれない!?そんなリアリティーのあるベラを演じられたら、と思います」と話す。

 弱冠7歳ながら「妖怪に興味があったので、鬼太郎や妖怪大戦争などにはまった時期があって、『妖怪人間ベム』のことは知っていました」という福君は、「お父さんとお母さんが小さいころに見ていたと聞いて、僕もDVDを借りて見ました! 亀梨さんや、共演者の方々、たくさんのスタッフさんに会えるので楽しみです。どんな衣装とどんなメークかも楽しみです。僕らしいお芝居を一生懸命頑張ります」と抱負を語っている。

 放送は10月から「土曜ドラマ」枠で毎週土曜午後9時~。(毎日新聞デジタル)

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