「ルパン三世」の原作者モンキー・パンチさん(74)が10日、松屋銀座(東京都中央区)で開幕した展覧会「ルパン三世展」のオープニングイベントに出席し、「ルパン三世は完全に完結しているわけではない。アイデアが出れば完結に向けて描いてみたい」と新たな物語の執筆に意欲を見せた。展覧会には開場と同時に親子連れなど多くのファンが詰めかけ、熱心に展示に見入っていた。
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展覧会はモンキー・パンチさんのマンガ「ルパン三世」のアニメ化40周年を記念したもので、「ルパン三世展 This is the world of Lupin the 3rd」と題された。マンガ、テレビシリーズ、映画作品を一挙に紹介する初めての本格的な展覧会で、原画約100点を展示するほか、アニメ化を決定づけたという約12分半のパイロット版を上映するなど貴重な資料を公開している。
モンキー・パンチさんは同作について「いつかは続きがやりたいと思いながら70代になってしまった。連載すると徹夜をしなきゃいけないので体力的に絶対無理。完結しないで終わるのか、完結させるのか自分にも分かりません。10年以内にできるかどうか。(そのことを)毎日考えています。いつか完結したいんですけどね」と語った。また「(当初、連載は)3カ月の予定だった。構想は10分。(雑誌社に)新しいマンガ雑誌を出すから描きたいものはあるかと聞かれて、新人だったから即答しないと仕事がもらえないと思った。とにかく仕事が欲しい一心だった」と連載当初を振り返った。
イベントには、ルパンの声を担当している栗田貫一さん(53)、過去に本人役で同アニメに登場して自ら声優を務めたフリーアナウンサーの徳光和夫さん(70)も出席。3人で展覧会を視察したモンキー・パンチさんは「わー、すごいね」と驚いた様子で、「こういう大きな展覧会は初めて。感激しちゃって、なんて言っていいか分からない。懐かしいなと思いながら見てきました」と喜んでいた。
展覧会は10~22日の午前10時~午後8時。最終日は午後5時まで(入場は閉場の30分前まで)。料金は一般1000円(前売り700円)、高大生700円(前売り400円)、中学生以下無料。(毎日新聞デジタル)
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