栗田貫一:ルパン役18年「命をかけて演じる」 アニメ化40周年で展覧会

「ルパン三世展」のオープニングイベントに登場した栗田貫一さん
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「ルパン三世展」のオープニングイベントに登場した栗田貫一さん

 アニメ「ルパン三世」の声優・栗田貫一さん(53)が10日、松屋銀座(東京都中央区)で開幕した展覧会「ルパン三世展」のオープニングイベントに出席。栗田さんは「僕が(ルパンの声優の故・)山田康雄さんから引き継ぐことになって18年が過ぎようとしています。山田さんがご健在でここにいらっしゃったら何より僕はうれしかった。微力ですが作品に息を入れるときは命を懸けてルパンらしく活躍できるように一生懸命やらせていただきます」とあいさつした。

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 展覧会はモンキー・パンチさんのマンガ「ルパン三世」のアニメ化40周年を記念したもので、「ルパン三世展 This is the world of Lupin the 3rd」と題され、マンガ、テレビシリーズ、映画作品を一挙に紹介している。原画約100点を展示するほか、アニメ化を決定づけたという約12分半のパイロット版を上映するなど貴重な資料を公開。

 ルパンの声まねをきっかけに役を演じるようになった栗田さんは「年に録音は2日間なので、極端にいうとトータル40日も(ルパンを)やっていない」と謙遜。「5秒ぐらいなら(ルパンの声が)持つけど、作品に出るとハイテンションや決めぜりふではない普通にしゃべっている部分が長い。それができなくて困ります」と苦労を明かし、「次元に向かって『しーんぶん(新聞)、取ってくれよ~』とは言わない。『おう、新聞取ってくれ』っていうテンションが難しい」とルパンの声を使いながら解説した。自分が出ている好きな作品はと問われると「ないですね。申し訳ないと思うだけです」と即答だった。

 イベントには、原作者のモンキー・パンチさん(74)、過去に本人役でアニメに登場して自ら声優を務めたフリーアナウンサーの徳光和夫さん(70)も出席。20~21日に日本テレビ系で放送される「24時間テレビ34」でチャリティーマラソンランナーを務める徳光さんに、栗田さんは「体に気をつけて一生懸命走ってくれよなー」とルパン口調でエールを送っていた。

 展覧会は10~22日の午前10時~午後8時。最終日は午後5時まで(入場は閉場の30分前まで)。料金は一般1000円(前売り700円)、高大生700円(前売り400円)、中学生以下無料。(毎日新聞デジタル)

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