12年1月公開の劇場版アニメ「ベルセルク」の主要キャストが決定し、主人公・ガッツの声を、特撮ドラマ「仮面ライダーオーズ」の伊達明(仮面ライダーバース)役などで活躍する俳優の岩永洋昭さんが担当することが26日、明らかになった。岩永さんは「僕自身本格的な声の仕事は初めてにもかかわらず、今回『ベルセルク』というすばらしい作品の、しかもガッツ役というもったいないほどのポジションをいただいて、すごいプレッシャーを感じています……が、それを楽しむくらいの勢いで、『ガッツといえば岩永洋昭』と言われるよう、精いっぱい頑張りたいと思っています」と意気込んでいる。
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ガッツの無二の親友・グリフィス役は、声優の櫻井孝宏さんに決定。櫻井さんは「あの『ベルセルク』に出演できるとは思ってもみませんでした。大作の大役なのでプレッシャーもありますが、精いっぱいグリフィスを全うしたい」とコメント。鷹の団のナンバー3で女性剣士・キャスカ役に決まった声優の行成とあさんは「ずっと好きだった作品なので、オーディションで作中のせりふを言えること自体に感動していました。決まった日のことはあまりにうれしすぎてよく覚えていません」と喜びを語り、「キャスカの思いを、生きた言葉で紡いでいきたい。すてきな巡り合わせに感謝しています」と熱い思いを語っている。
原作者の三浦建太郎さんは、14年前のアニメ化を振り返り、「まさか再び映像化の機会に恵まれるとは思ってもみませんでした。今回のアニメで求められることは、映画としてのファンの皆様のみならず、多くの方が納得のいく完成度だと思います」とコメント。今回の映画については制作を手がける「STUDIO4℃」のスタッフや窪岡俊之監督を強く信頼し、「昔の私が望んでもかなえられなかった以上の映像を目にすることができると確信しています。あとは完成するまで、誰も過労死しないことを祈るばかりです」と期待を寄せている。
「ベルセルク」は、ヤングアニマル(白泉社)で連載され、コミックスは1~35巻で3000万部を発行している。戦乱で荒廃した中世のような架空のファンタジー世界を舞台に、巨大な剣を使う青年ガッツが、異形の化け物を相手に壮絶な戦いを繰り広げるダークファンタジー。02年には第6回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞、ドイツやフランスなど世界15カ国で翻訳されている。10年にはGACKTさんをナレーションに起用したコミックス35巻のテレビCMも放送された。
映画は、20年にわたって描かれた同作をすべて映像化する「ベルセルク・サーガプロジェクト」の第1弾で、ガッツと盟友のグリフィス率いる「鷹の団」の活躍を描く「黄金時代」を3部構成でアニメ化。12年1月公開の「黄金時代篇1 覇王の卵」を皮切りに3部作を順次公開する。(毎日新聞デジタル)
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