タレントのいとうせいこうさんが、人気アニメ「ドラえもん」（テレビ朝日系）の特別番組「ドラえもん誕生日スペシャル」（9日午後7時）に出演することが3日、明らかになった。ドラえもんは3日でちょうど生誕101年前を迎え、同局では100年前を迎える来年9月にかけて、「ドラえもん誕生100年前祭」を開催。今回のスペシャルはその第1弾で、同局のバラエティー番組「シルシルミシル」とのコラボレーション企画として、同番組に“ご意見番”としてレギュラー出演中のいとうさんが出演することになった。

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　いとうさんが出演するのは、今回のスペシャルのメーンとなる「走れドラえもん！銀河グランプリ」。ドラえもんとのび太が、毎年ケガ人が続出する危険な「ギャラクシーカーレース」に出場するというハラハラドキドキの冒険ストーリーで、日本語ラップのパイオニアとしても知られるいとうさんが、ドラえもんたちとデッドヒートを繰り広げるカーレーサー“セイコー”役で「YO！YO！負けねーYO！」などとラッパー風のセリフを披露する。いとうさんは「まだ実感が湧きません。なんだか夢を見ているようで……（笑い）。歴史のある『ドラえもん』は、私たちにとって教科書のような存在ですよね。そんな作品に参加できてとてもうれしく思っています」とコメントしている。

　「走れドラえもん！銀河グランプリ」では、ドラえもんがロボット学校の同窓会に出席するため22世紀を訪れるが、偶然出会った“ギャラクシーカーレース”の人気レーサー・デポンに容姿をバカにされて落ち込んでしまう。それを知らないのび太たちの言葉にも傷つき、部屋を飛び出してしまうドラえもん。そんなとき、なぜかのび太に“ギャラクシーカーレース”の招待状が届く。優勝すれば何でも望みのものがもらえると聞いたのび太は、自分とドラえもんの名前でエントリーすることに。だが、これは「どこでもドア」のような“超空間ゲート”を使って星から星へと走りぬける過酷なレースで、毎年ケガ人も続出するという危険なもの。それでも、ひるむことなく「絶対に出る！」と言い張るのび太。なぜのび太はレースに参加しようとしたのか……。そして、いよいよ銀河カーレースがスタートする……というストーリー。ドラえもんとのび太の友情はもちろん、ドラえもん生誕のヒミツも描かれるという。

　また、このストーリーでは、アニメ「21エモン」のキャラクター「ゴンスケ」が登場するほか、藤子・F・不二雄さんが生み出したキャラクターたちが、ドラえもんのバースデーを祝福して特別出演。さらに、今回のスペシャルでは、「川崎市　藤子・Ｆ・不二雄ミュージアム」（川崎市）のオープンを記念したオリジナルソング「Ｆ組あいうえお」もテレビで初披露される。「ドラえもん誕生日スペシャル」は9日午後7時～同54分に放送予定。

　なお、ドラえもんの誕生日である3日午前9時3分からは、同局の動画サイト「テレ朝動画」で「ドラえもん傑作選100」の有料配信もスタート。79年から現在までの32年間に放送してきたテレビアニメシリーズから毎週2作品ずつ、懐かしの名作から最新の人気作まで計100本をラインアップする。（毎日新聞デジタル）