鈴木史朗:「バイオハザード」の魅力を語る 超人的な腕前で話題

「バイオハザード」の魅力を語る鈴木史朗さん
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「バイオハザード」の魅力を語る鈴木史朗さん

 シリーズ累計4600万本の大ヒットゲーム「バイオハザード」。ソフトな物腰と軽妙な語り口で知られるフリーアナウンサーの鈴木史朗さん(73)は、テレビ番組などで超人的な腕前を披露したこともある大の“バイオファン”だ。そんな鈴木さんに「バイオハザード」の魅力を語ってもらった。

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 「バイオハザード」は、凶悪なクリーチャーやゾンビを相手に戦っていくサバイバルホラーの人気シリーズ。96年に第1作がプレイステーションで発売されて以来、世界的な人気を集め、ミラ・ジョボビッチさん主演で製作されたハリウッド映画も大ヒット。また、「バイオハザード4」と「バイオハザード コード:ベロニカ 完全版」の2作品をHDの高画質でPS3、Xbox360向けにリマスターした「バイオハザード リバイバルセレクション」(4490円)が8 日発売され、さらに多くのユーザーを引き付けている。

 会社のレクリエーションでファミリーコンピュータをもらったのをきっかけに、泊まり明けなどの時間でゲームを遊ぶようになったという鈴木さん。「スーパーマリオ」や「超魔界村」などさまざまなゲームを経て「バイオハザード」にたどり着いた。「映像が耽美(たんび)的でね。(主人公の)ジルがとてもセクシーなんですよ」と当時を思い出す。

 「2」「3」を経て、今でも熱中している「4」と出会った。「風景がとても奇麗でね。ミレーの『晩鐘』を思わせるんです。ゲームに出てくる城もね、(スペインの)アルカサール城とか欧州のさまざまな城のエッセンスを盛り込んでいてね。よくできてるんですよ。今回の『リバイバルセレクション』でもより美しくなっていて見とれてしまいました」と独特の世界観を熱く語り、「襲ってくる中にね、奇麗な女性がいるんですよ。この人とナイフで切り合ってみたいって思ってね」とおなじみの笑顔から過激なせりふも飛び出した。

 「リバイバルセレクション」の美しいグラフィックを絶賛する鈴木さんだが、ゲームの腕前は単なるファンの域をはるかに超えている。同ゲームの「4」に収録されているミニゲーム「ザ・マーセナリーズ」では、通常、6万点で最高評価と認定される中、なんと19万170点というすさまじいスコアをたたき出している。「川田(将央)プロデューサーにも『想定外の人です』と言われてしまいましたけどね」とうれしそう。毎日1~2時間はプレーし、時には3~4時間遊ぶこともあるという。

 同じくバイオハザードの大ファンとして知られる俳優・歌手の加山雄三さんとのことについて聞くと、先日CMの撮影で会ったといい「私がバイオをやっているのを知っていて、会ったとたんに『おう、クラウザー(ゲームのキャラクター)』と声をかけていただいてね。戦友のように『お互い頑張ったね』って」と“同好の士”ならではのあいさつを交わしたという。「私は一つを突き詰めていくタイプで、加山さんはいろんなゲームをやってらっしゃる。プレースタイルの違いなんですね」と語る。

 「ゲームをやるようになって反射神経がよくなった」という鈴木さん。「ゲームで前後左右に気を配るでしょ。だから車の運転が上達したんです。昔は『バカヤロー』ってどなってたかもしれないけどね。運転スキルが上がってるんですよ」と話し、「同年代だとゴルフとかやる人が多いけど、ゴルフなんてやるもんじゃない。腰痛めて、手を痛めて、ひじを痛めて、しまいには病気になっちゃう。それならゲームをやんなさいと言いたいですね」とゲームファンならではの持論を展開。「フィジカルな面もメンタルな面も鍛えられる。人間力がアップするんですよ」とにっこり。超人的な腕前のゲームと並び、もう一つの趣味であるカラオケでも、昨年、日本舞踊の美柳流家元の美柳吉千若さん、美柳有白扇さんとシングルCD「京花扇」を発売するなどますます意気軒高だ。「20万点を目指してるんですよ。まだまだ努力が足りないね」と語る鈴木さんの目は少年のように輝いていた。(毎日新聞デジタル)

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