聖闘士星矢:25年間知らなかった事実に古谷徹びっくり 劇場版5作品初BD化

「聖闘士星矢」劇場版BD−BOXの会見に登場した潘恵子さん(左)、古谷徹さん
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「聖闘士星矢」劇場版BD−BOXの会見に登場した潘恵子さん(左)、古谷徹さん

 人気アニメ「聖闘士星矢」のテレビアニメ化25周年を記念して、劇場版5作品を初めてブルーレイ(BD)化した「聖闘士星矢 THE MOVIE Blu−ray BOX 1987~2004」(東映ビデオ)が11月21日に発売される。特典映像の収録が20日、東京都内で行われ、主人公・星矢の声を務めた古谷徹さんと、アテナ・城戸沙織の声を務めた潘恵子さんが会見に臨んだ。2人の最初の出会いはこの作品のオーディションだったと話す古谷さんは、今回の収録で潘さんだけがオーディションでなかったことを知ったといい「25年間、知らなかったんです」という古谷さんに、潘さんは「え、本当?」と驚きの声を上げ、会場にいた記者たちを笑わせていた。

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 古谷さんは「オーディションはこの(星矢の)コスプレをして(臨みました)。ブロンズセイントたちはみんなオーディションでしたから。だけど、潘さんはオーディションじゃなかったんです。オーディションじゃない人いたんだって」と、特典映像収録時に聞かされたという意外な事実を暴露した。

 「聖闘士星矢」は、週刊少年ジャンプ(集英社)で85~90年に連載された車田正美さんの人気マンガが原作。天馬星座(ペガサス)の「星矢」や龍星座(ドラゴン)の「紫龍」、白鳥星座(キグナス)の「氷河」ら、「小宇宙(コスモ)」と呼ばれる特別な力を持った聖闘士(セイント)たちの戦いと友情を描いた作品で、彼らは守護星座の名を借りた「聖衣(クロス)」をまとい、武器を嫌う女神・アテナのために素手で敵に挑んでいく。単行本は全28巻を数え根強い人気を誇っている。86年10月からアニメ化もされた。

 日本のみならず世界でも人気がある同作の魅力について、古谷さんは「正義、友情、勇気、愛という熱血ヒーローアニメの王道を行っている作品で、神話や星座など、とても大きなスケールで、しかもロマンがある世界観がバックにあるのが魅力。それと、今ではなかなか実現できないような業界の巨匠の皆さん、おこがましいですけど、才能あふれる声優陣、当時自分の声優人生をかけていたような人たちが一堂に会して、星矢という作品に情熱を向けた。それが、25年たった今も支持される理由なんじゃないかな」と語り、潘さんは「熱血ヒーローものにしてはずいぶん神秘的。先ほど見させてもらいましたが、アニメ−ションでここまで新鮮なのかと。荘厳な感じがするし、とてもドラマチックですし、映像(実写)にはできない」と絶賛していた。

 会見には、山内重保監督も登場。「今のデジタル時代じゃないときに、(作品に)関わってきたみんなが一生懸命に、それこそコスモを燃やして作っていた。本気で作ってきた作品だったなと。久々に今のものとは違うけど、すごく入り込んでる作品だと思う。ぜひみんなに見てほしい」とアピールした。

 「聖闘士星矢 THE MOVIE Blu−ray BOX 1987~2004」は、「聖闘士星矢 邪神エリス」(87年公開)、「聖闘士星矢 神々の熱き戦い」(88年公開)、「聖闘士星矢 真紅の少年伝説」(同)、「聖闘士星矢 最終聖戦の戦士たち」(89年公開)、「聖闘士星矢 天界編 序奏~overture~」(04年公開)の5本を収録している。11月21日発売予定で、価格は1万7850円。(毎日新聞デジタル)

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