俳優の瑛太さんが30日、東京国立近代美術館フィルムセンターであった「第33回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」コンペティション部門「PFFアワード2011」表彰式に審査員として登場。「普段の俳優の仕事とは違って純粋に楽しんだ」と話し「若い世代もアイデアを出したり、前向きに映画を作って世の中の人に与えることをやっていきたい。俳優として一緒に映画作りをしたい」と入選した監督たちにエールを送った。グランプリは「ダムライフ」の北川仁監督(29)が受賞した。
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「ぴあフィルムフェスティバル」は「新しい才能の発見と育成」をテーマに、77年から毎年東京で開催されている映画祭で、今年度は602本もの応募作品が集まり、そこから選ばれた17本の入選作品が映画祭期間中に上映された。表彰式ではグランプリ作品をはじめ受賞7作品が発表された。グランプリの北川監督は「うれしさで今日死んじゃうんじゃないかと不安です」と喜びをかみしめていた。同作品は来月開催される第24回東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門で招待上映される。
最終審査員を務めた「ALWAYS 三丁目の夕日」などを手掛けた阿部秀司映画プロデューサーはグランプリの「ダムライフ」について「独特の映画の文体と話法を持っている。主人公の持っている心の闇は現代を生きる人が少しずつ持っている闇で、それを真っ向から描くのではなく映画的なデザインで描いたことでより闇を浮き彫りにしたのではないか」と評した。
審査員の塚本晋也監督は「自分の身近なところを描いている映画が多い」と評し、それを受けて阿部プロデューサーは「もっと自由な発想で(国)外に向かっていく映画を作ってほしい」とこれからの映画界を担っていく若い監督たちを激励した。授賞式には審査員として女優の南果歩さん、モントリオール世界映画祭で「イノベーションアワード」を受賞した「アントキノイノチ」の瀬々敬久監督も出席した。(毎日新聞デジタル)
主な受賞者は以下の通り(敬称略)
準グランプリ=「春夏秋冬くるぐる」日原進太郎監督(31)/審査員特別賞=「(TAITO)」緑朗監督(27)、「パッション」南部充俊監督(34)、「ぼくらの未来」飯塚花笑監督(20)/エンタテインメント賞=「ニュータウンの青春」森岡龍監督(23)/映画ファン賞=「チルドレン」武田真悟監督(24)
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