女装タレントのミッツ・マングローブさんが6日、東京・JR新橋駅前のSL広場に隣接するビルで、コント集団「ザ・ニュースペーパー」の福本ヒデさんふんする“野田首相”とともに、「WOWOWプライム」で放送されるマーティン・スコセッシ監督のドラマ「ボードウォーク・エンパイア　欲望の街」のPRイベントを行った。禁酒法時代の米国を描いた作品とあって、お酒での失敗談を聞かれたミッツさんは「最近は年だから飲まれちゃうのよね。この間、お店が終わった後に、東京駅のコンコースで、いろいろ脱いで大の字で倒れてたらしくて。一歩間違ったらニュースになってたわね」と“危ない”トークを繰り広げた。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　広場を見渡すテラスに姿を見せた“野田首相”が「禁酒法案を制定します！」と“重大発表”したが、ミッツさんから「ちょっと待ちなさいよ！　あなたたち、お酒飲まなくても失敗ばかりでしょう。何でもかんでもお酒のせいにして！　インパクトばかり狙ってるから民主党は駄目なのよ！」と猛抗議。批判を受け、“野田首相”は「禁酒法案は、もうノーサイドにしましょう」と白紙撤回し、「民主党から出馬してください」とミッツさんに要請するも、「絶対に嫌です」と拒絶されていた。

　街中でのイベントで“野田首相”を披露するのは初という福本さんは、つけまつげとメーク、スーツの下に大量に着込んでの熱演で、滝のような汗を流しながら、「（野田首相に似ていると評判の）ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんですか？　正直に似てるなと思いました。でもうちに上島さんは来てくれませんから、誰かがやらないと。政治空白を作ってはいけないんです」と苦笑。ミッツさんは「遠くから見ると似てるんじゃないですか？　現物をよく知らないんだけど」と適当にコメント。

　「ボードウォーク・エンパイア」は、スコセッシ監督が初めてプロデュースする連続ドラマ。1920年代の禁酒法時代、「ギャンブルの街」へと変ぼうした米ニュージャージー州アトランティックシティーを舞台に、街を牛耳った実在の政治家イーノック・ジョンソンの半生をモデルにした華麗で壮絶なストーリーが展開される。政治家や権力者たちの汚職や駆け引き、犯罪など、「アメリカン・ドリームのダークサイド」を壮大なスケールで描いたドラマ。ＷＯＷＯＷプライムで9日から日本初放送。吹き替え版は毎週日曜午後11時、字幕版は16日スタートで毎週日曜午前9時45分に放送する。全12話。第1話は無料放送。　（毎日新聞デジタル）