アニメ「ONE PIECE（ワンピース）」の主人公・ルフィの兄で屈指の人気を有する「エース」をイメージしたメガネや、少年時代のルフィの命を救ったあこがれの存在「シャンクス」のサングラスなどが、メガネショップ「JINS（ジンズ）」から発売される。主人公ルフィの新デザインのメガネ、ルフィに恋する女帝「ハンコック」のサングラスの計4種類（各2990円）をそろえた。オンライン限定で、「JINSオンラインショップ」（http://www.jins-jp.com/onepiece/）で予約の受け付けを始めた。

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　「ワンピース」は、「週刊少年ジャンプ」（集英社）で97年から連載中の尾田栄一郎さんのマンガが原作で、コミックスは累計2億4000万部以上を発行、99年からテレビアニメが放送されている。手足が伸びるゴムのような体になったルフィが、海賊王になるため仲間とともに冒険するというストーリー。現在は、エースの処刑を止めようとした海賊と、敵対する海軍の対決「頂上戦争」ののち、ルフィら一味は、自らを鍛え直して再び集結して冒険を再開している。

　エースは、ルフィの三つ上の義理の兄で、通称「火拳のエース」と呼ばれており、ボスの制止を振り切って仲間殺しの敵を討とうとしたり、弟のルフィを守るために命を落とす屈指の人気キャラクター。メガネは、「クールだが熱い」という解釈に沿ってスクエア（四角のデザインのメガネ）を採用、メーンの色はマットレッドで、テンプル（こめかみ）の部分にはメタルパーツを埋め込んだ。

　シャンクスは、少年時代のルフィを「友達」と呼んで左腕を犠牲にして救ってくれたルフィのあこがれの存在で、「頂上戦争」を終結させた実力者の一人。サングラスはレッドで、テンプルにキャラクターと同じ「傷あと」をデザインしており、ボリューム感を出した。

　ハンコックは、相手をメロメロにして石にしてしまう「メロメロの実」の能力者で、周りを振り回してきたグラマラスな女性キャラクター。ルフィにほれ込み、さまざまな場面で手助けをしている。サングラスのカラーは、落ち着いたボルドーピンクで、グラマーでゴージャスというキャラクターのイメージからフレームにヘビ柄の凝ったデザインを施している。

　これまでのシリーズから唯一の登場となった主人公のルフィは、デザインを一新してふちの太い「ウエリントン」というメガネになった。色はマットブルーで、これまでのメガネの購入者の半数が女性だったことから、男女どちらでもかけられることを意識したという。

　ONE PIECEのメガネ・サングラスは、昨年から発売されている人気のシリーズで、昨年11月に第1弾の予約をオンラインで受け付けたところ、初日だけで約7000本になる人気ぶりだった。同社の人気ブランド「エアフレーム」と同じ軽くて丈夫な素材を用いており、好評だったテンプルエンド（耳にかける部分）の海賊旗のマークはこれまで通り入る。各キャラクターともに色違いが各3種類あり、全部で12種類を用意する。

　シリーズ第1、2弾では、ルフィとその仲間たちを起用していたが、3弾では購入者から「新しいキャラクターのモデルがほしい」という要望に応えた。シリーズの第1弾が原作マンガなどの挿絵を基にイメージしたのに対し、今回は多くのファンに話を聞き、それぞれのキャラクターが持つイメージに近付けているという。自身もワンピースのファンというデザイナーの北垣斗康文さんは「形になってよかった。自信を持って出せます」と話している。

　特製ケースは、メガネ（ルフィとエース）、サングラス（シャンクスとハンコック）では大きさが違うことから2種類を用意。メガネふきは、4人の海賊旗が入った共通のデザインになる。特典は、はがきサイズの大型ステッカーで、4本セットの購入者にはさらに各キャラクターのステッカーを付ける。メガネは2000円で度付きレンズに変更できる。引き渡しは12年1月中旬以降の予定。（毎日新聞デジタル）