東日本大震災の被災地・岩手県の三陸鉄道(三鉄)を舞台に、震災と格闘する人々の姿を描いたドキュメンタリーマンガ「さんてつ」の新連載が21日、「月刊コミック@バンチ」(新潮社)12月号で始まった。マンガ家の吉本浩二さんが実際に被災地へ足を運び、鉄道マンたちにインタビューしながらまとめられた。吉本さんは「地元のために乗客のために汗を流して未曽有の災害に立ち向かうおじさん鉄道マンたちの熱い真実のドラマを知ってください!」と呼びかけている。
三陸鉄道は岩手県の三陸海岸を縦貫する宮古駅−久慈駅間の北リアス線(71.0キロ)と、盛駅−釜石駅間の南リアス線(36.6キロ)を持つ第三セクターの鉄道会社。マンガは、震災発生時の列車の停車位置や、津波で消失した駅などを記録した日本鉄道旅行地図帳の「東日本大震災の記録」(新潮「旅」ムック)をきっかけに誕生。全5回の連載を予定しており、震災からちょうど1年の12年3月11日には連載をまとめた単行本を発売予定。著者印税の一部を三陸鉄道に寄付するという。
第1話「あの日、あの時間。」は、吉本さんが岩手県宮古市の三陸鉄道本社に足を運ぶシーンから始まる。主人公で旅客サービス部長の冨手さんから震災当日の話を聞き、地震発生時の混乱や津波で船などが流される様子を生々しく描いている。また、三陸鉄道の北リアス線と南リアス線の運転士も登場し、地震発生時を振り返る……というもの。
吉本さんは「取材を重ねるにつれ感じるのは、三陸の人々の良さと雄大なる自然です。一緒に三陸鉄道を応援しましょう!」とコメント。担当編集者は「吉本さんは何度も現地へ赴き、マンガに登場するみなさんに直接インタビューし、その生々しさにぞっとするとともに、身が引き締まる思いで描かれています。その熱、思いはしっかりこのマンガに入っており、第1話の完成原稿を読んだとき、その異様な迫力に震えました」と力を込めた。
震災を描いたマンガとしてはこのほか、「YOU」(集英社)で今週最終回を迎えた井上きみどりさんのマンガ「わたしたちの震災物語−ハート再生ワーカーズ−」(コミックス11月18日発売)や、「BE・LOVE」(講談社)で連載されていた飛鳥あるとさんのマンガ「ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社」、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に長期連載されている「美味しんぼ」などがある。「わたしたちの震災物語」は、自らも被災したという井上さんが被災地を訪れ、ボランティアや被災者たちの悲しみや希望を描いている。「ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社」は3巻に収録される特別編で、岩手の架空の新聞社「岩手チャグチャグ新聞社」の女性記者・坂東さきるが震災後の岩手県大船渡市を取材。津波の被害に遭った人々の生活の様子などを描いている。「美味しんぼ」では、9月から始まった新シリーズ「被災地編・めげない人々」で、主人公の山岡士郎らが被災地を訪れている。(毎日新聞デジタル)
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