宮崎あおい:出演舞台がWOWOWで放送 クドカン作・演出「ウーマンリブ」2年半ぶりの最新作

「サッドソング・フォー・アグリードーター」に出演した(左から)田辺誠一さん、松尾スズキさん、宮崎あおいさん、岩松了さん 撮影:金井尭子
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「サッドソング・フォー・アグリードーター」に出演した(左から)田辺誠一さん、松尾スズキさん、宮崎あおいさん、岩松了さん 撮影:金井尭子

 脚本家の宮藤官九郎さん(41)が作・演出を手がけ、女優の宮崎あおいさん(25)が出演した舞台「サッドソング・フォー・アグリードーター」が22日から、WOWOWで放送される。大人計画のユニット「ウーマンリブ」の約2年半ぶりの最新作で、松尾スズキさん、田辺誠一さん、岩松了さんらに加え、宮藤さんも出演している。

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 「ウーマンリブ」は、宮藤さんが作・演出を手掛けるシリーズ。今作は、08年11月の「七人は僕の恋人」以来、第12弾の作品で「人はどこまで分かりあえるのか」をテーマにしたホームドラマ。今年6~7月に上演された。02年に解散したロックバンド「ナンバーガール」の向井秀徳さんが音楽を手がけた。

 とある町で和菓子店を営むタツオ(松尾さん)の元に5年前に家を飛び出した娘ミドリ(宮崎さん)が帰ってくる。タツオの下ではミドリの幼なじみのケン坊(田辺さん)が働いており、跡継ぎになることを望んでいるが、タツオはミドリの恋人を跡取りにしようと考えていた。しかしミドリが連れてきた恋人は、年の離れた中年男性・犬吠(岩松さん)だった。一方、自室に引きこもっているミドリの義理の弟の元に「未来からタイムスリップしてきた」という男ボイジャー(荒川良々さん)がやってきて……という物語。

 ドラマは、和菓子屋と住居が一体になった2階建ての屋内を舞台に展開する。宮崎さん演じるミドリは、頑固一徹、職人肌の父タツオに反発し、いつも悪態をついてばかり。この親子関係に加え、伝統の技を守って懸命に働いてきたタツオと、働いたことがないという自称アーティストの犬吠、ロン毛で“天然”らしき言動ながら素顔は決して善人ではないケン坊など、互いに分かり合えない登場人物たち。コミカルなせりふや場面が多々あるが、ぬぐえない悲しさの残る一作だ。22日午後10時からWOWOWライブで放送される。(毎日新聞デジタル)

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