女優の石原さとみさんが1日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で行われたドラマ「使命と魂のリミット」の試写会に登場した。石原さんは、ドラマの中で涙を流す、怒りをあらわにするなど笑顔がほとんどない迫真の演技を見せており、「私、こんな顔しているんだ……と驚きました。それくらい集中していた」と自信を見せた。
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ドラマは、東野圭吾さんの同名小説が原作。主人公の研修医・氷室夕紀(石原さん)は、手術中に命を落とした父(永島敏行さん)への思いとその死に対する疑念から心臓外科医を目指す。夕紀を指導する心臓外科医は、父の手術を執刀した西園教授(舘ひろしさん)。夕紀は、医師の仕事を学びながら、母(高島礼子さん)との距離を縮める西園に対して、疑惑を深める。そんな折、病院に「隠匿している医療ミスを公表しないと病院を破壊する」という脅迫状が届き、警察の捜査がスタートする。さらに、看護師・望(倉科カナさん)に近づき、病院への復讐(ふくしゅう)をもくろむエンジニア・直井(速水もこみちさん)や脅迫事件の真相を調べる刑事・七尾(吹越満さん)らさまざまな人の思いが交錯していく……というストーリー。ドラマ「遥かなる絆」や映画「涙そうそう」を手がけた吉田紀子さんが脚本を担当している。
試写会には、吹越さん、倉科さん、脚本の吉田さんも登場。吹越さんは、自身の演技について「現場では、監督の指示通りではなく、発言をしながら、みんなに迷惑をかけてながらやれた。今までになく俳優としての使命を全うできた。自分でいうのもなんですが、褒めてあげたい」とコメント。倉科さんは「私は俳優として未熟。一人前の演技ができなくて……。悩んでいたら、監督に『肩に力が入っているよ。リラックス』っていわれて、愛情のある演出をしてもらえた」と喜んでいた。
ドラマは5日と12日の午後9時~10時13分に前後編として放送する。(毎日新聞デジタル)
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