10月24日に婚約を発表した園子温監督と女優の神楽坂恵さんが2日、東京都内で開かれた映画「恋の罪」(園監督)の完成報告会に登場。婚約発表後、2人そろって初めて公の場に姿を現した。園監督は「私の『恋の罪』でお騒がせしてしまい、申し訳ございません。こんなことになるとは……」と照れ、神楽坂さんは「園監督の素晴らしい作品を通して、人としても女優としても成長させていただきました。尊敬できる、信頼できる人と巡り会えたことをうれしく思います」と笑顔で報告した。
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「恋の罪」は、映画「愛のむきだし」(09年)、「冷たい熱帯魚」(11年)、「第68回ベネチア国際映画祭」で主演の染谷将太さんと二階堂ふみさんがマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞した映画「ヒミズ」(12年1月公開)などで知られる園監督が、90年代に東京都渋谷区円山町のホテル街で実際に起きた殺人事件をもとに3人の女性の生きざまを描くサスペンス。刑事の和子(水野美紀さん)は、事件の真相を追う中で、大学の准教授の美津子(富樫真さん)と人気小説家を夫に持つ主婦のいずみ(神楽坂さん)の秘密に引き込まれていく。神楽坂さんが園監督作品に出演するのは「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」に続いて3作目。
神楽坂さんは「『冷たい熱帯魚』のときも撮影の前のリハーサルで追い込まれたのですが、今回は求められることが大きくなったので頑張りました。多くのことを学びました」と撮影を振り返り、「いずみという役になれなかったら女優を辞めようと思ったほどの作品」と映画への思い入れを語った。また、園監督は、自身の映画がベネチア国際映画祭をはじめ海外での評価が高いことについて「あまり何も感じていない。ただ撮るだけなので、外部の評価を気にするとダメになると思う。淡々と撮っています」と話した。
完成報告会には、水野さんと富樫さんも登場。水野さんは「解剖のシーンでウジ虫が出てくるのですが、独特のにおいがあってすごかった」、富樫さんは「撮影中に役が憑依(ひょうい)していたかもしれない」とそれぞれ撮影を振り返っていた。映画は、12日からテアトル新宿(東京都新宿区)ほかで全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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