辻井伸行:渡辺謙主演映画「はやぶさ」の全編音楽を担当

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の全編音楽を担当する辻井伸行さん(中央)と出演者の江口洋介さん(左)、渡辺謙さん
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映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の全編音楽を担当する辻井伸行さん(中央)と出演者の江口洋介さん(左)、渡辺謙さん

 09年に日本人で初めてヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した盲目のピアニスト・辻井伸行さんが映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(瀧本智行監督、12年2月11日公開)の映画音楽を担当することが決定した。辻井さんは「僕の音楽が圧倒的な映像とともにこの素晴らしい映画の全編にわたって流れることは本当に幸せなこと」と喜びを語っている。

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 辻井さんは映画「神様のカルテ」やドラマ「それでも、生きてゆく」(フジテレビ)の作品テーマ曲という形で楽曲提供することはあったが、映画の全編の音楽を担当するのは今回が初という。出来上がった音楽について瀧本監督は「はやぶさが旅した長い時間と宇宙の広がりを感じさせる美しい曲です。ピュアで清らかな旋律は、多くの人の心に深く染み入るに違いありません」と自信をのぞかせている。

 辻井さんは「専門用語が多い撮影台本を、専門の方に音声化していただき、瀧本監督からは、実際の撮影にも使用された1/1スケールの『はやぶさ』や帰還したカプセルなどを直に触わりながら」映画のイメージを膨らませていったという。作曲の段では「ピアノの前に瀧本監督と2人で座って、僕のイメージする音楽と、監督がこの映画に必要としている音楽の違いについて、2人で話しながらテーマ曲を作る作業は、僕にとってはじめての経験で大変だった」と話しながらも「今後の作曲家としての活動にとってすごく勉強になる充実した時間でした」と振り返った。

 同映画は山根一眞さんの「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」(マガジンハウス)が原作で、「はやぶさ」の歴史的偉業を日本から支えたプロジェクトチームの闘いを描いた作品。渡辺謙さんがプロジェクトマネジャーであるJAXAの川口淳一郎さんをモデルにした山口駿一郎役を演じ、江口洋介さんはイオンエンジンを担当するJAXAの藤中仁志役を、吉岡秀隆さんは同じくイオンエンジンを担当するNECの森内安夫役を演じる。夏川結衣さんは新聞記者・井上真理役で出演。そのほか小澤征悦さん、中村ゆりさん、石橋蓮司さん、藤竜也さんなども出演する。(毎日新聞デジタル)

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