井上真央:朝ドラ後は大分の“綱娘”に 女たちの“綱引き”を描くコメディー

映画「綱引いちゃった!」に主演する井上真央さん
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映画「綱引いちゃった!」に主演する井上真央さん

 女優の井上真央さん(24)が、「なくもんか」(09年)などで知られる水田伸生監督の“綱引き”を題材にしたコメディー映画「綱引いちゃった!」(12年公開予定)に主演することがこのほど明らかになった。11年のNHK連続テレビ小説「おひさま」でヒロインを演じた井上さんは、「太陽の陽子を卒業し、綱引きに精魂そそぐ大分の綱娘となります。昭和の世界から、『闘魂』『喜劇』という一転した新しい世界に行けることが今からとても楽しみです」と意気込みを語っている。

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 映画は、お堅くまじめな大分市役所広報課・西川千晶(井上さん)が主人公。あまりに知名度の低い大分市のPRをするため、市長から女子綱引きチーム「つなむすめ」の結成を命じられた千晶だったが、マイナースポーツであるため人が集まらない……。一方で、千晶の母・容子(松坂慶子さん)の勤め先の市の給食センターが廃止の憂き目にあっていた。千晶はその決定を覆すべく、給食センターの職員を綱引きメンバーにし、全国大会出場まで勝ち抜いたら廃止を取り消すよう市長と取引をすることに。果たして、ひとくせもふたくせもある女性たちと全国大会への切符を勝ち取ることはできるのだろうか……というストーリーが描かれる。

 玉山鉄二さんが「つなむすめ」のコーチ・熊田公雄を演じるほか、浅茅陽子さん、西田尚美さん、ソニンさん、渡辺直美さん、笹野高史さん、風間杜夫さんらが出演。「パッチギ!」(05年)、「フラガール」(06年)で2年連続日本アカデミー賞最優秀脚本賞(共同脚本)を受賞した羽原大介さんが脚本を担当する。井上さんは「綱引きは(学生時代の)運動会以来なので不安もありますが、綱に魂を込め、躍動感あふれる作品になるよう頑張ります! 最強のチームになると思うのでぜひご期待ください!」とアピールしている。

 11月から始まったオール大分ロケで、全キャストがオール大分弁で撮影に臨んでいることについて、松坂さんは「大分県で40日間長期ロケの撮影が続きますが、温かくて元気な撮影現場です。この雰囲気が画面から伝わるような映画になると思います」と意気込みを語った。また、娘役の井上さんについては「最近の出演作品の日本的なしっとりしたイメージとは異なったアクティブでかわいい真央ちゃんです。とても新鮮ですてきで、これからの撮影が本当に楽しみ」と絶賛した。

 水田監督は、井上さんの起用理由を「芯の通った役から複雑な役まで、さらにはコメディーセンスもあるふり幅の大きい演技のできるこの世代では稀有(けう)な存在。軽やかにカラッと笑えるコメディー作品を目指していますが、井上さんはまさに打ってつけ」と説明した。映画は12年公開予定。(毎日新聞デジタル)

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