松本零士:ミュージカル「幕末ガール」のポスター原画を制作 愛媛県PRイベントで発表

「愛のくに 愛顔のえひめ フェスティバル」に登場した松本零士さん
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「愛のくに 愛顔のえひめ フェスティバル」に登場した松本零士さん

 愛媛県の観光や特産物をPRするイベント「愛のくに 愛顔のえひめ フェスティバル」が13日、ベルサール秋葉原(東京都千代田区)で開催され、マンガ家で同県の伊予観光大使を務める松本零士さん、中村時広愛媛県知事らが登場した。同県東温市の坊っちゃん劇場で12年4月に公開されるミュージカル「幕末ガール−ドクトル☆おイネ物語−」の制作会見も開催され、松本さんが同作のポスターやチラシの原画を手がけることが発表された。松本さんは「私の父と母は愛媛の出身で、愛媛は私の先祖の地です。ミュージカルが素晴らしいものになるように楽しみにしているので、頑張ってください」と制作陣にエールを送った。

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 「愛のくに 愛顔のえひめ フェスティバル」は、えひめ飲料の「ポンジュース」やミカン、どぶろくなど愛媛の特産物のブースを設置したほか、ご当地アイドル「ひめキュンフルーツ缶」がライブを開催。11日に誕生した同県のイメージアップキャラクター「みきゃん」や、「えひめ南予いやし博2012」の「にゃんよ」、八幡浜市の「はまぽん」の着ぐるみも登場した。

 イベントで中村県知事は、ミカン柄のネクタイや同県産の真珠をあしらったピンをつけて登場し「愛媛県の道後温泉本館は『千と千尋の神隠し』のモデルとなった場所で、『坂の上の雲』の主人公たちが育ったのは松山市。みかん以外に造船業も日本一です」とアピールし、「みきゃんたちやひめキュンフルーツ缶のみんなで力を合わせて愛媛県をアピールしたいと思います」と力強く話した。

 松本さんがポスターの原画などを手がけるミュージカル「幕末ガール」は、江戸時代に日本に渡った医師のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトの娘で、日本初の女性産科医である楠本イネの人生を描く作品。イネは、宇和島藩(現愛媛県宇和島市)で学んだこともあり、物語は愛媛を舞台に展開する。劇団「扉座」主宰の横内謙介さんが手がけ、振り付けはラッキィ池田さんが担当する。

 制作会見には、横内さんや池田さんらも登場。横内さんは「幕末と言えば坂本龍馬や高杉晋作のような熱い男の物語が多いが、イネは彼らと肩を並べるスター。若者たちやこの時代に元気を与えられる作品にしたい」と意気込みを語った。松本さんは、イネについて「メーテル的存在。イネさんの娘の(楠本)高子さんの写真が愛媛の実家の近くで見つかって、それが私が描いてきた女性の絵にそっくりでびっくりした」と話した。上演場所となる「坊っちゃん劇場」は06年にオープン。これまでジェームス三木さんが手がけたミュージカル「坊っちゃん!」など愛媛や瀬戸内地方、四国を舞台としたミュージカル6作品を上演してきた。

 ミュージカルは12年4月16日から上演がスタート。松本さんが手がけるポスターやチラシは12年1月末に発表される予定となっている。(毎日新聞デジタル)

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