間寛平：談志と「一緒に酒を飲みたかった」　清志郎には「優しくしてもらった」と長男と感謝

　お笑い芸人の間寛平さんと長男でミュージシャンの間慎太郎さんが24日、新宿バルト9（東京都新宿区）で行われた映画「忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー～感度サイコー！！！～」（鈴木剛監督）のイベントに登場した。寛平さんは、21日に亡くなった落語家の立川談志さんについて「魅力のある人。いろいろ教えてもらいたかった。一緒に酒を飲みたかった」とコメント。映画の主人公で09年に死去した忌野清志郎さんについては「ロックのキングじゃないですか。キングなのに、何でそんなに優しくしてくれるねんってくらい優しくしてくれた。ずっとお世話になって、何も恩返しできなかった」と話した。

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　「ナニワ・サリバン・ショー」は　忌野さんがホストを務め、01、04、06年の3度にわたり大阪城ホール（大阪市中央区）で開かれたイベントで、映画は「もう一度、キヨシローに会いたいぜ。キヨシローの歌う姿を見たいぜ。できればおふざけしてる姿なんかも……」という忌野さんを慕うアーティストの思いからプロジェクトがスタート。女優の松たか子さんらイベント出演者が登場するドラマパートと過去のライブ映像で構成されており、ゆず、山崎まさよしさん、斉藤和義さん、トータス松本さん、仲井戸麗市さん、内田勘太郎さん、木村充揮さん、矢野顕子さんらミュージシャンに加え、宮藤官九郎さん、中村獅童さん、清水ミチコさんらが出演する。寛平さんは06年にイベントに参加しており、慎太郎さんとともに映画に登場。

　忌野さんとは、寛平さんがマラソンとヨットで地球一周に挑戦した「アースマラソン」の応援曲「RUN寛平RUN （ランかんぺいラン）」を提供するなど生前交流があり、寛平さんは「『寛ちゃんのためなら』と歌を作ってくれたり、お酒を飲んだり、仲良くさせてもらった。ありがとうございます」と改めて感謝した。慎太郎さんは「08年に2枚目のアルバムを作ったときに、清志郎さんは退院したばかりなのにメッセージをいただいた。また、ライブが見たい。今でもライブの夢を見る」と思い出を語った。

　イベントでは、映画の上映の前に寛平さんと慎太郎さんが観客とともにRCサクセションの名曲「雨あがりの夜空に」を熱唱。慎太郎さんと初めて歌を披露したという寛平さんは「息子と歌うのは恥ずかしい。動きがぎこちなかった。何とかついていこうと思った」と話し、慎太郎さんは「父が合いの手を入れてくれたのでやりやすかった」と喜んだ。映画について寛平さんは「監督にいわれて、とりあえず走っているだけ」、慎太郎さんは「うどんを食べているだけ」と話し、2人とも「完成版は、まだ見ていないので、どう仕上がっているか楽しみ」と話した。映画は26日から新宿バルト9ほかで公開。（毎日新聞デジタル）