クリスマスツリーやイルミネーションが各地で点灯されている。今年は、東日本大震災の影響で、夏場には電力需給がひっ迫すると何度となく報じられてきただけに、イルミネーションにも「節電」意識が色濃く反映されたものが多い。各地のイルミネーションを写真とともにまとめた。(毎日新聞デジタル)
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
震災の影響から、節電を意識したというのは東京・表参道の「表参道イルミネーション」。明治神宮入り口から青山通りまでの表参道約1キロの街路樹にともされるLEDは昨年の約90万個から65万個に削減。取り付けられたケヤキの本数も153本から96本に減らした。東京・新宿にある小田急グループの商業施設エリア「新宿テラスシティ」(新宿西口ハルク~新宿サザンテラス)でも、使用する電飾の数を昨年の約50万球から約25万球に半減。さらに、点灯時間を短縮し、昨年と比べ電力使用量を50%以上削減した。
今年で15回目を迎える東京タワー(東京都港区)のクリスマス・イルミネーションは、都内最大級となる高さ14メートルのクリスマスツリーと、光のオブジェや周辺の装飾など合計で約15万個のLED照明が輝くが、深夜には蓄電して点灯、グリーン電力を使用するなど消費電力を前年比で約42%削減した“エコイルミネーション”となっている。
テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)では、約26万個という世界一の電飾数を誇るクリスマスツリーがお目見え。電飾数は26万498個で、もみの木や松を再現した人工式ツリーにおけるクリスマスライトの数でギネス世界記録に認定されている(10月16日時点)。高さ約30メートルのツリーには、雪の結晶や氷柱(アイスクル)などをかたどったLEDライトと飾りがふんだんに使用されているが、こちらも電飾は消費電力が抑えられるLEDライトが約9割で、自家発電の電力も使用するなど節電を意識したものになっている。
変わり種では、東京・秋葉原に“仮面ライダー”クリスマスツリーが登場。「仮面ライダー」生誕40周年を記念した映画「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX」(10日公開)を記念したもので、歴代28体の仮面ライダーの写真やフィギュア25体(真・仮面ライダー、仮面ライダーZO、仮面ライダーJを除く)と電飾が施された高さ約4.5メートルのツリーで、光り輝くイルミネーションと仮面ライダーの40年の歴史が楽しめる。(毎日新聞デジタル)