平清盛:大河放送に合わせ東京で特別展 国宝「平家納経」など公開

NHK大河ドラマ50年特別展「平清盛」の展示風景=東京・両国の江戸東京博物館で
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NHK大河ドラマ50年特別展「平清盛」の展示風景=東京・両国の江戸東京博物館で

 松山ケンイチさん主演のNHK大河ドラマ「平清盛」の放送開始(12年1月8日~)に合わせ、東京・両国の江戸東京博物館で開催される「NHK大河ドラマ50年 特別展『平清盛』」(1月2日~2月5日)の報道向け内覧会が26日行われ、国宝「平家納経」をはじめ、清盛が造営した世界遺産・厳島神社に伝わる多数の至宝など平家ゆかりの品々や、源平の戦いが描かれたびょうぶなどが公開された。劇中で清盛の正妻となる平時子役の女優・深田恭子さんが語る音声ガイダンスも用意されている。

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 平清盛は平安時代末期、武士の一大勢力だった平忠盛の跡を継いで平家を率い、保元の乱と平治の乱の戦いを勝ち抜き、武士として初の太政大臣になり、実質的に天下を握った人物。中国との交易で莫大(ばくだい)な富を握り、栄華を極めた。そんな清盛の生涯を、平家ゆかりの品々や美術品などとともに紹介する同展では、清盛が一族の繁栄を願って厳島神社に奉納したきらびやかな装飾が施された経典「平家納経」や、平家末期の文化を象徴する美術・工芸品など、国宝や重要文化財を含む約120点が紹介される。観覧料は一般の特別展専用券が1300円など。

 大河ドラマ「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ね“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれ、清盛の20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。放送は12年1月8日からNHK総合で毎週日曜午後8時。初回は73分拡大版で全50回。(毎日新聞デジタル)

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