貫地谷しほり:新潟で大雪の中クランクアップ ドラマ「花嫁の父」に手応え

ドラマ「花嫁の父」クランクアップを迎えた(左から)貫地谷しほりさん、向井理さん
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ドラマ「花嫁の父」クランクアップを迎えた(左から)貫地谷しほりさん、向井理さん

 開局60周年を記念した毎日放送(MBS)のスペシャルドラマ「花嫁の父」が、単発のスペシャル番組としては異例の10カ月にわたる撮影を終え、このほど新潟・奥只見丸山スキー場でクランクアップを迎えた。時折激しく降る雪の中、撮影を終えた主人公の娘・美音役の貫地谷しほりさんは「台本に負けない作品になっていると思っているので、すごく放送が待ち遠しいです」と自信を見せた。

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 ドラマの主人公で、不器用だが誠実な父・里志役を演じた俳優の柳葉敏郎さんはすでに6月にオールアップを迎えており、最後の撮影は、新潟・山古志に住む美音に、恋人の丸が雪の降る中、結婚の承諾を求めに来るシーン。貫地谷さんは「本当にすてきな台本で、この作品に参加できて良かったです」とコメント。丸を演じた向井理さんも「これだけの愛情を持って、みんなのキャラクターが描かれている本は、演じる側にとっても幸せな台本だと思いました」と絶賛し、「日常生活には、ドラマだとかあったかい心がたくさんあるんだと、改めて気づかせていただきました」と振り返った。

 ドラマは、同村伝統の闘牛大会「牛の角突き」に出場する牛を育てる里志(柳葉さん)は、父・紘一郎(橋爪功さん)とともに、聴覚障害を持つ娘の美音(貫地谷さん)と住んでいる。地元の若者との縁談が破談となり、東京へ傷心旅行に向かった美音は、浅草の船宿の後継ぎで船頭をしている青年・丸(向井さん)と出会う。丸は耳の聞こえない美音のために「手話」を覚え、次第にひかれ合い、いちずな丸に求婚される美音だが、丸と結婚すると、父と離れ離れになってしまうと戸惑う。2人を見守ってきた里志はある日、浅草の丸の家を訪ね……という物語。

 脚本は、数々のNHK連続ドラマや、ドラマ「外科医有森冴子シリーズ」(日本テレビ系)を手がけたベテラン脚本家の井沢満さんが担当。井沢さん原作の小説「ゆきの、おと~花嫁の父~」 (講談社)も出版されている。ドラマはTBS・MBS系全国ネット(28局)で12年1月8日午後9時~11時3分に放送される。(毎日新聞デジタル)

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