ステップファザー・ステップ:双子役の渋谷龍生・樹生君 愛菜ちゃんとは「月とスッポン!」

「ステップファザー・ステップ」制作発表に登場した(左から)渋谷龍生君と樹生君
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「ステップファザー・ステップ」制作発表に登場した(左から)渋谷龍生君と樹生君

 人気作家、宮部みゆきさんの小説が原作で、上川隆也さんが主演を務める連続ドラマ「ステップファザー・ステップ」の制作発表が5日、横浜市内のスタジオで行われ、11歳の双子の子役、渋谷龍生(しぶや・たつき)君と樹生(いつき)君が登場した。連続ドラマ初出演となる2人は、声をそろえて「決まったときはすごくうれしかった! せりふが多いけれど頑張ります」と意気込んだが、芦田愛菜ちゃんや鈴木福君といった、子役のライバルについて聞かれると、龍生君は「いやいや、今の時点では無理でしょ……」ととたんに声を落とし、樹生君も「月とスッポン、いや天と地の差だよ!」と謙遜(けんそん)し、記者たちの笑いを誘っていた。

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 「ステップファザー」は英語で継父を意味し、ひょんなことから双子の父親になった孤高の怪盗の「俺」(上川さん)は「もう泥棒はしない」という契約を結ばされる。さらにそのお節介な双子のせいで、近所で起こる事件やトラブルに巻き込まれ、双子の担任の先生(小西真奈美さん)は「俺」を疑っている様子。実の家族ではない「俺」と双子というニセモノの家族に本物の絆は芽ばえるのか……という異色のホームコメディー&ミステリー。原作は、91~92年に「小説現代」に掲載された短編5編に書き下ろしの2編を加えて93年に単行本が刊行され、約20年間で累計100万部を売り上げているベストセラー。

 主演で仮の父親役となる上川さんについて龍生君は「優しい。失敗しても『あんまり気にしないで』といってくれる」といい、樹生君も「面白い話をしてくれたり、遊んでくれます」とうなずいた。今3人の間でブームになっている遊びは「ポーカー」で、腕前を聞くと、龍生君は「上川さんと僕らはどっちもどっち。勝ったり負けたりです」と自信を見せた。学校の先生役の小西さんについては、2人とも「とても優しいです!」と大きな声で答えた。龍生君は「上川さんとはポーカーだけど、小西さんとは謎かけをして遊びます」と明かし、樹生君は「演技のことも教えてくれます。『ここをこうすればいいんじゃない?』とか、やってみせてくれます」と、現場の様子をうれしそうに話した。

 初めての連続ドラマの撮影について、龍生君は「楽しいんですが、せりふを覚えるのが難しい。勉強になることが多いです」といい、樹生君は「朝早く起きなきゃいけない。カメラの前は緊張します」とまだ慣れない様子。せりふは2人で読み合いして覚えるといい、龍生君は「2人ともOKになったら、お母さんに見てもらう。怒られる方が多いです」と話した。演技について、2人とも泣く演技が大の苦手だといい、樹生君は「自然に楽しむような演技が得意です」とか。龍生君は「にらむ演技は得意だけれど、泣くのは難しい。(子役の)福君も愛菜ちゃんも、泣きの演技がすごい……」と真剣な表情になり、「前半はだめでも、後半(の演技)がよくなれば。(成長を見てほしい)そんな感じです」とはにかみながらアピールした。

 ドラマは、9日から毎週月曜午後8時に放送。初回は午後7時~8時54分の2時間スペシャルとなる。(毎日新聞デジタル)

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