女優の水崎綾女(みさき・あやめ)さん(22)が、作家でタレントの立花胡桃さん(30)の自伝的小説「ユダ」(幻冬舎文庫)が原作の同名映画のヒロインに決定したことが8日、明らかになった。ヒロイン役は一般公募のオーディションによって選出され、3000通以上の応募の中から水崎さんがヒロインの座をつかんだ。水崎さんは「原作の小説を読んだときにビビビときて、監督に初めてお会いしたときもビビビときたので、運命を感じました。クランクインまでの役作りは大変ですが、すてきな作品を作れるように頑張りたいと思います。いい意味で期待を裏切っていきます」と喜びのコメントを寄せている。
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映画は“元カリスマキャバクラ嬢”の立花さんの自伝的小説が原作で、主人公の女子高生・絵里香が東京・新宿の歌舞伎町でキャバ嬢としてのし上がっていく……というストーリー。成功を手にするほど孤独が深まり、傷つき、痛みを抱えながら走り続ける女性の姿を描く。映画「クローズ ZERO」(07年)などで助監督を務め、本作が監督デビューとなる大富いずみ監督(32)が手がける。
水崎さんは映画「アベックパンチ」(11年、古澤健監督)、「俺たちに明日はないッス」(08年、タナダユキ監督)でヒロインを務めるなど、映画やドラマ、舞台で活躍する女優。オーディションには、10~50代の女優や現役キャバ嬢らが参加し、キャバ嬢風衣装での実演審査などをへて、最終的に水崎さんが選出された。
立花さんは、水崎さんについて「3000人の応募者の中で、一番スターへの野心があって、演技力があって、要求したことへの反応が早くて、スタイルが悪かったのが彼女です。合格してから減量のために野菜スープしか口にしていません。その根性に期待大!!」とコメント。大富監督も「水崎さんに出会って、力強い生命力を放ちながら奥底に闇を隠し持った、たぐいまれな魅力を感じました。水崎さんの中にうごめく本能をこの作品で大暴れさせてくれるのを楽しみにしています」と期待を寄せている。映画は12年中に公開予定。(毎日新聞デジタル)
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