落語家の桂三枝さんが16日、東京都内で行われた新春セールキャンペーンキャラクターを務めているレコードショップ「タワーレコード」のイベントに同社の嶺脇育夫社長と一緒に登場。今年7月に六代目桂文枝を襲名することになった三枝さんは、「三枝」の名の思い入れを嶺脇社長に聞かれ、「45年間この名前と付き合いましたから、人生そのものと思っています。もし社長が(『三枝』を)ほしいなと思ったら、2億円ぐらいで」と冗談を飛ばした後、「三枝という名前でいろんな作品を作りましたので、今は誰かに(襲名させる)という気持ちはないですね」と心境を明かしていた。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
襲名を発表した当時は、本当に「三枝」という名前と別れていいのかと悩んだという三枝さん。「今は早く襲名を迎えて、自分の名前を全国に広めたい。私なりの『文枝』を作っていこうと」と意気込み、「創作落語にもっともっと磨きをかけて、新しい落語ファンを増やしていくのが六代目の役目」と力を込めた。
また、「世界のナベアツ」から落語家に転身し、先日高座デビューを飾った桂三度さんについて、「私にとっては刺激。彼の発想はおもしろいので、負けないようにネタを作っていきたい」と弟子の才能を高く評価した。(毎日新聞デジタル)