錦織圭:「理想のテニスができた」 全豪オープン1回戦勝利

 プロテニスの錦織圭選手が豪メルボルンで開催中の12年最初のグランドスラム(4大大会)「全豪オープン」(WOWOWで16~29日に生中継)に出場し17日、1回戦で世界ランク107位のステファン・ロベール選手(仏)に勝利し、2回戦進出を果たした。大会第4日の19日に地元のマシュー・エブデン選手と対戦する錦織選手が、1回戦を振り返った。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 −−初戦の調子はどうでしたか?

 相手の出だしが遅かったこともありますが、自分の出だしはよくて、自分から攻めていけていましたし、いい感じで自分のペースで進めていけました。2セット目は危ない場面もありましたが、なんとかセットをとって切り抜けられました。1セット目と3セット目は理想のテニスができていたので、調子も上がってきているかなと思います。

 −−サービスの調子はいかがでしたか?

 サーブは良くなってきているんですが、風が強くて、トスがぶれたりということはありました。でも大事なポイントでエースをとれたり、優位に運べるようになってきているので、だいぶ良くなってきているかなと思います。

 −−昨年終盤あたりから、「勝つためのコツが分かってきている」ということでしたが、今年実際にブリスベーン国際、クーヨン・クラシックと戦ってみてどうでしょうか。

 まだ悩んでいますね。やはり守るだけでは勝てません。(ロジャー・)フェデラー(スイス)や(ラファエル・)ナダル(スペイン)と練習したとき、攻めが速くチャンスボールは逃してくれませんでした。トップ10に入るためにはそういうテニスも必要だと思います。攻めるところでは攻めないといけないし、そういう勇気も必要だし、やっぱり難しいですね。

 −−今後はそういった考えを、ベースに付け加えていくというイメージでしょうか?

 基本は安定したプレーというのが、絶対に必要になってくると思います。トップに行けば行くほど、簡単なミスをしてはいけないので、ベースは同じだと思います。そこに、攻めるところはしっかり攻めるみたいな、勇気を持ってプレーできればもっと上にいけるかなと思います。

 −−最近はバーナード・トミック選手(豪)など若い世代が頑張っていますが、追われる立場になっていると感じますか。

 若い選手がもうちょっと出てきてもいいのかなと思います。今はフィジカルなテニスになってきていますし、若い選手も出てきましたし、自分もそろそろ若いとはいえない年齢になってきたので、早く上に行きたいですね。

 −−日本人男子として初めてグランドスラムでのシードを獲得しましたが、シード選手になって周囲の反応で変わったことはありますか?

 多少ありますね。期待感だったりというのはもちろんあると思いますが、自分ではそんなに気にしていないので、これが普通になってくればもっと慣れてくると思います。ずっとこのランキングをキープすることが大事だと思います。

 ◇WOWOW「全豪オープンテニス」放送予定

 「第4日デイセッション 男女シングルス2回戦」19日午前8時55分~午後4時55分、「第4日ナイトセッション 男子シングルス2回戦」19日午後4時55分~深夜0時にWOWOWライブで生中継。

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