アンドリュー・ロイド・ウェバーさんのミュージカル「オペラ座の怪人」の25周年記念のロンドン公演で怪人を演じたラミン・カリムルーさんとクリスティーヌ役のシエラ・ボーゲスさんが初来日し19日、東京都内で会見を開いた。
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ウェバーさんが作曲を手がけた「オペラ座の怪人」は、86年にロンドンで初演され、これまでに世界27カ国以上で上演されている。19世紀半ばのパリ、オペラ座の地下に潜んでいた怪人が若手女優のクリスティーヌに心を寄せるが、クリスティーヌは、幼なじみのラウル子爵と愛し合うようになり、怪人は嫉妬に狂う……という物語。25周年記念公演は11年10月1、2日にロイヤル・アルバート・ホールで計3回上演された。
この日の会見は東京・汐留の「電通四季劇場 [海]」で行われ、招待された300人のファンは幕が開きカリムルーさんとボーゲスさんが登場すると歓声で迎えた。2人が披露した「The Phantom of the Opera」に聴き入り、さらに、途中から劇団四季で同ミュージカルの怪人役を1500回以上演じている高井治さんも加わり、会場を盛り上げた。2人との共演に高井さんは「明日死んでもいい」というほど感激し、その言葉を聞いたボーゲスさんが「それだけはやめてください」と返し、会場を沸かせる場面もあった。
同作の魅力について、カリムルーさんは「音楽、ストーリー、美術の完璧な結婚であるミュージカル」と表現し、「25年前誕生したときもそして、25年経った今もこんな完璧なミュージカルはない」と絶賛した。ボーゲスさんは「ウェバーの楽曲が一番」といい、「歌うのも好きだけど聴くのも好き」と話した。トークセッションには劇団四季の公演でクリスティーヌを演じている苫田亜沙子さんとラウル子爵役の鈴木涼太さんも登場した。
カリムルーさんは、07年にウエスト・エンド版「オペラ座の怪人」でウエスト・エンド史上最年少の28歳で怪人役を務めた。11年にはローレンス・オリヴァー・アワードでベストアクター賞を受賞している。また、ボーゲスさんはこれまで「レ・ミゼラブル」のコゼット役や「ウェストサイド・ストーリー」のマリア役などを演じ、11年にはクスティーヌ役でオリヴィエ賞のミュージカル部門でベスト・アクトレス賞にノミネートされている。
カリムルーさんとボーゲスさんは、25日に発売される同公演のブルーレイディスク(BD)とDVD「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」の発売を記念して来日。BDは4980円、DVDは4480円。「豪華ボックスセット」は7980円。また2人は、17日にWOWOWの無料放送番組「ザ・プライムショー」に出演。「オペラ座の怪人」の25周年記念公演の模様は3月20日午後8時にWOWOWライブでテレビ初放送される。(毎日新聞デジタル)
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