1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「Web漫画アクション堂」(双葉社)で連載、80年代の“オタク少女”の生きざまを実体験を交えて描いた一本木蛮さんのマンガ「同人少女JB」です。
ウナギノボリ
解説:朝ドラ“メガネっ娘”の系譜 過去にもブレークした俳優が
82年春、「うる星やつら」のキャラクターのコスプレをした女の子2人がカメラを持った男性たちに囲まれていた。その1カ月半前、高校3年生の藪木珠理は、書店でアニメ誌を立ち読みし、学校では「マン研」に所属してマンガを書き、自分の書いたイラストを八吹十兵衛というペンネームで雑誌に投稿する日々を送っていた。そしてある日、珠理は迷い込んだ路地にあった書店で、ある男性たちと出会う。
作者の一本木蛮先生と初めてお会いした時に、昔の“オタク話”で盛り上がったのが、この作品のそもそものスタートでした。
作品の舞台になっている82年ごろって、今の30代後半から40代のオタクたちが一番元気な時代だったと思うんですよ。私自身もそうでしたし、一本木先生は言わずもがなのアイドルみたいな存在でした。そんな時代の息吹を感じさせるマンガがあってもいいんじゃないかと思い、それを描くのに、一本木先生ほど適任の方はいないだろうということでご依頼した次第です。
作品を作っていく上で注意していることは、この作品、一本木先生の尊敬する「兄ィ」である島本和彦先生がネームをチェックしてくださるという、とても恵まれた環境にあるもので、逆に私の意見と島本先生の意見が対立してしまって一本木先生が混乱することのないようにすることと、とにかくヒロインの十兵衛の前向きな勢いをそがないこと。彼女の可愛さの源である明るさがブレないようにすることくらいです。後は当時の風俗などのディテールにはこだわって、読者の皆様に「そうだったそうだった」と思ってもらうようにすることかな。
発売当初は前述した30~40代のオタクが予想購買層だったんですが、段々もっと若い層の人が「昔のオタクの雰囲気とか時代感が分かって面白い」と手に取ってくれるようになっています。昔も今も変わらない「オタクスピリット」を味わいたい方には、老若男女を問わずオススメの1冊です!
インターネットがまだ普及していない時代ならではの懐かしいネタ満載! あの時代に2次創作の同人誌に関わったことのある方なら、随所に共感すること間違いなし! 逆に今の世代のオタクの方々とも「好きだから突っ走れる」という感覚は共通していると思うので、同人活動をするのにこんなに涙ぐましい努力がたくさんあったのかと新鮮な視点で読んでいただけるのではないでしょうか。オタクの世界に明るくない方には分かりにくい表現もあるかもしれませんが、何かに魂を燃やしている人の本気を感じとれる作品です
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