ガラスの仮面:「紫のバラの人」のスイートルームが再登場 マヤのライバル・亜弓の部屋も

速水真澄(右)をイメージしたコンセプトスイートルーム(写真はイメージ)  (c)美内すずえ/別冊花とゆめ(白泉社)
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速水真澄(右)をイメージしたコンセプトスイートルーム(写真はイメージ)  (c)美内すずえ/別冊花とゆめ(白泉社)

 昨年の8月に登場し、販売開始から約1週間で完売した「速水真澄コンセプトスイートルーム」が、東京プリンスホテル(東京都港区)に再登場することになり、14日から予約を開始した。同コンセプトルームは、ロングセラー少女マンガ「ガラスの仮面」(白泉社)に登場するキャラクターの大都芸能社長・速水真澄の部屋をイメージしたもので、今回も販売初日から既に10件以上の予約が殺到し、関係者を驚かせている。

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 「ガラスの仮面」は美内すずえさんの超ロングセラー少女マンガで、主人公で天才的な演技力を持つ少女・北島マヤが月影千草に見いだされ、ライバルの姫川亜弓と伝説の名作「紅天女」の主演の座を懸けて競い合いながら成長していくという内容。速水真澄は「紅天女」の上演権を手に入れるべくマヤをつぶそうと画策するが、彼女の演技にかけるひたむきさに心を打たれ、次第に思いを募らせていき、“紫のバラの人”としてマヤを支えていく人物として描かれている。

 同コンセプトルームは、「ガラスの仮面」最新の48巻が25日に発売されることを記念して、再登場が決定。同ホテルのエグゼクティブスイートルームをベースに、冷徹な社長としてのイメージを表現した「真澄の執務室」と、優しい“紫のバラの人”をイメージした「真澄の寝室」を再現。まるで速水真澄が“ついさっきまで部屋にいた”かのように部屋をしつらえているのが特徴。部屋のバージョンアップはもちろん、チェックインからホテルスタッフが、まるで作品の世界にいるかのようなせりふ回しを演出し、宿泊客をもてなしてくれるという。

 また、今回はマヤのライバル・姫川亜弓の部屋をイメージした「姫川亜弓コンセプトスイートルーム」も初登場。同ホテルのプリンセススイートルームをベースに、天才女優のプライベートを再現。女性なら一度は「泊まってみたい」と思うゴージャスな雰囲気を演出し、「プリンセス」に浸れる空間になっている。どちらの部屋も、マンガの全巻はもちろん、作品中に登場する各キャラクターの関連アイテムや複製原画が飾られ、泊まったファンしか分からない驚きの演出もあるという。

 二つのコンセプトルームの情報は、公式サイトと速水真澄社長のつぶやきとしてツイッターで配信されたのみだが、販売2日目の予約件数は、2部屋合わせて20件を超え、同ホテルの広報担当は「マスコミに情報発信をしていないのに、この予約の早さは異例」と話す。問い合わせは、ツイッターで部屋を知ったファンが多く、ほぼ女性だといい、「(速水真澄と姫川亜弓の)両方の部屋を同日に予約するグループもいる。コアなファンの方が部屋を行き来して楽しまれるようです」と話している。

 二つのコンセプトルームは予約受け付け中で、2月25日~4月25日のチェックインまで。それぞれ1日1室限定で1部屋2万8000円(最大2人。サービス料込み、宿泊税別。土・休前日は3万円)。宿泊者全員にプレゼントも用意されている。 (毎日新聞デジタル)

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