MD松尾のヒット解析:「シアトリズムFF」大ヒットで品薄 「テイルズ」「ナルト」に期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 「シアトリズム ファイナルファンタジー」(3DS、スクウェア・エニックス)がトップでした。売れ方も想定をはるかに超える勢いで、品薄状態はしばらく続くのでは。「バイナリー ドメイン」(PS3・Xbox360、セガ)はもうひと伸びほしかったところ。「NEWラブプラス」(3DS、KONAMI)は正直苦戦しました。発売が延期されたのも痛かったですね。

 ◇今週の動き

 「テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツイン ブレイヴ」(PSP、バンダイナムコゲームス)がトップか。ファン向けの作品として安定した売れ行きが期待できそう。2位は「NARUTO−ナルト−疾風伝 ナルティメットストームジェネレーション」(PS3・Xbox360、同)のPS3版と予想。原作マンガも盛り上がっていることも手伝ってか、前作と比べて予約が飛躍的に上がっています。「牧場物語 はじまりの大地」(3DS、マーベラスAQL)、「アスラズラース」(PS3・Xbox360、カプコン)あたりもランキングをにぎわせそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(13~19日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 シアトリズム ファイナルファンタジー(3DS)

2位 バイナリー ドメイン(PS3)

3位 NEWラブプラス(3DS)

4位 戦国無双3Z スペシャル(PSP)

5位 幻想水滸伝 紡がれし百年の時(PSP)

6位 モンスターハンター3G(3DS)

7位 マリオカート7(3DS)

8位 バイオハザード リベレーションズ(3DS)

9位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

10位 GRAVITY DAZE(PSVita)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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