長崎原爆資料館長で芥川賞作家の青来有一(本名・中村明俊)さんの短編集が原作の映画「爆心」の撮影が6日、東京都内で行われ、主演の北乃きいさんら出演者が会見した。被爆3世の役柄を演じる北乃さんは「長崎ロケの合間に、長崎の原爆資料館に行っていい経験、いい役作りになりました。長崎への原爆投下から六十数年たっているので、こういう仕事に携わることによって、(風化させないよう)私が受け継いでいかないといけないかなと思っています」と真剣に語った。
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映画「爆心」は、原作の短編からいくつかのエピソードを選んで織り交ぜ、独自の物語を加えた作品。現代の長崎県を舞台に、原爆の爆心地周辺で生きる登場人物たちの日常を通して、「受難」から「再生」へと至る希望を描いた物語。女子大生の門田清水(北乃さん)は、医学生の彼氏とのデートを楽しむ日々を送っていたが、母の死で世界は一変する。そんな清水を慰めたのは、彼女に思いを寄せる廣瀬勇一(柳楽優弥さん)だった。しかし清水にとって勇一は異性ではなく、何でも話せる幼なじみ。そんなとき、勇一は美穂子(池脇千鶴さん)という美しい年上の女性に出会う。そして美穂子の姉・砂織(稲森いずみさん)は66年前の被爆の影響で子供を流産するのではないかと恐れていた……。
「火垂るの墓」の日向寺太郎監督がメガホンをとり、日向寺さんは「受難と再生がテーマなので、そこをきちんと描きたい。俳優さんもみなさん、予想以上に素晴らしい演技をされていて、非常に撮影しやすいです」と語った。会見は、美穂子と砂織の実家・高森邸で行われ、ほかに稲森さん、池脇さん、美穂子と砂織の父親役の石橋蓮司さん、その母役の宮下順子さんも出席した。映画は、12年中に長崎で先行公開予定。13年夏に全国公開予定。(毎日新聞デジタル)
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