ONE PIECE:連載15周年で初の展覧会 描き下ろし巨大カラー原画も登場

「ONE PIECE展」会場の様子
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「ONE PIECE展」会場の様子

 尾田栄一郎さんの人気マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」初の展覧会「ONE PIECE展」が、東京・六本木ヒルズの「森アーツセンターギャラリー」で20日開幕する。数々の名場面を描いた原画をはじめ、尾田さんが同展覧会のためだけに描き下ろしたという幅約1メートル、高さ約70センチの巨大カラー原画も登場する。

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 「ONE PIECE」は、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐって主人公モンキー・D・ルフィーを中心に「麦わらの一味」が遭遇する数々の冒険と熱い友情を描いた物語で、97年から週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中。「ONE PIECE展」は連載15周年を記念して初めて開かれるもので、尾田さん監修している。

 巨大カラー原画は、鮮やかな色使いで一堂に会した麦わらの一味が描かれており、展示担当者は「ここまで大きく描いたのは初めてで、コミックで描いたら大変と(尾田)先生はおっしゃっていました」とコメント。「先生は毎週締め切りがあり、時間がない中で、下絵で2~3日、着彩で2~3日と一気に描いていただきました。ONE PIECE展の目玉です」と力を込めた。

 このほか会場には、モノクロ原稿や色とりどりのカラー原稿が飾られ、高さ約7.5メートルのサウザンド・サニー号のマスト、実物大で再現された伝説の危険人物だけが収監される「LEVEL(レベル)6」の牢獄にとらわれたエースなどのフィギュア、ハンコックの妖艶なトリックアート空間など、さまざまな仕掛けが施されている。

 また、「Perfume」などを手がける音楽プロデューサー、中田ヤスタカさんとコラボしたスペシャルムービーも巨大スクリーン「冒険パノラマシアター」で公開。4台の映写機を使ったブレンディングという技術により、麦わらの一味が遭遇してきた冒険シーンなどをつなぎめのない巨大な映像で表現。ルフィらキャラクターや海賊船がマンガから飛び出す立体的で迫力ある映像に、中田さんが書き下ろしたテーマ曲が盛り上げる。また、「仲間シアター」では、エースを失った悲しみに打ちひしがれ自らの非力を責めるルフィが立ち直るまでを描いたスペシャルムービーを上映。ルフィに呼びかける仲間たちの言葉は必見だ。音楽ユニット「ACE(エース)」がテーマ曲を手がけた。

 展覧会は、6月17日までの午前10時~午後10時(最終入館は午後9時)。料金は大人2000円(前売り1800円)、中学・高校生1500円(前売り1300円)、小学生以下800円(前売り500円)。(毎日新聞デジタル)

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