運命の人:最終回視聴率14.1% 山崎豊子原作 沖縄への思いを訴える2時間SP

「運命の人」の最終回の一場面=TBS提供
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「運命の人」の最終回の一場面=TBS提供

 俳優の本木雅弘さんが6年ぶりに民放の連続ドラマで主演を務めたドラマ「運命の人」の最終回が、18日に2時間スペシャルで放送され、番組平均視聴率は14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、瞬間最高視聴率は16.2%(同)だった。

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 ドラマは、「白い巨塔」や「沈まぬ太陽」などで知られる山崎豊子さんの小説が原作。約40年前の沖縄返還を巡る日米の密約問題を基にした物語が描かれ、主人公・弓成の妻・由里子役を民放連ドラ5年ぶりの出演となる松たか子さん、弓成と仕事で出会い、深く接点を持つ外務省事務官・三木昭子役を真木よう子さんが演じた。また、弓成のライバルとなる読日新聞政治部のキャップ・山部一雄を大森南朋さん、佐橋慶作首相を北大路欣也さん、由里子のいとこで海外でも活躍する建築家・鯉沼玲を長谷川博己さんが演じるなど、豪華な顔ぶれが出演した。

 最終回は、最高裁の判決から5年、すべての過去と決別した弓成(本木さん)は、沖縄を象徴する事件がきっかけで心に大きな傷を抱え、弓成に淡い思いを抱く謝花ミチ(美波さん)や、戦争中に洞窟で起きた壮絶な真実や歴史を語る渡久山朝友(泉谷しげるさん)、琉球新聞の記者・儀保明(津田寛治さん)と出会い、静かに暮らしていた。そんな中、アメリカ兵の強盗事件や小学校への米軍ヘリ墜落事故、小学生への婦女暴行事件などが次々に起き、現在の沖縄の姿を目の当たりにした弓成は「自分は沖縄の本当の痛みを何も知らずに、沖縄を救えと息巻いていただけなのではないか?」と自らに問い続ける。やがて弓成は大いなる決意の下、ある行動に出る……という展開だった。(毎日新聞デジタル)

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