「キューティ・ブロンド」(01年)や「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(05年)のリース・ウィザースプーンさん、「スター・トレック」(09年)や「アンストッパブル」(10年)のクリス・パインさん、「インセプション」(10年)や「裏切りのサーカス」(11年)のトム・ハーディさんが出演する映画「BLACK&WHITE/ブラック&ホワイト」がまもなく公開される。
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同じ女性に恋してしまった親友2人、FDR(パインさん)とタック(ハーディさん)が、“互いの邪魔をしない”などの“紳士協定”を結び、その女性ローレン(ウィザースプーンさん)の争奪戦を繰り広げる……。これだけ書くと、三角関係の男女を描いたロマンチックコメディーだが、メガホンをとったのは、映画「チャーリーズ・エンジェル」(00年)や「ターミネーター4」(09年)などで知られるマックG監督だけに、普通のロマコメになるはずがない。案の定、男2人はCIA捜査官という設定。そのうえ、FDRは「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントを、英国人ハーディさんが演じるタックは「007」のジェームズ・ボンドをイメージしており、いってみれば今作はすご腕スパイがスクリーン上で対決!(ただし、ターゲットは女性)というとんでもない内容なのだ。
70年代後半から80年代はじめにかけてテレビ放送された「チャーリーズ・エンジェル」を映画化したマックG監督。今回も白昼堂々拳銃をぶっ放したり、カーチェイスを繰り広げたりとアクションをふんだんに盛り込み、またFDRとタックの関係は当時の刑事ドラマのライバル捜査官を想起させ、エンターテインメントとしては楽しめる。その一方で、自分の恋を成就させるためなら手段を問わないCIA捜査官2人のはなはだしい職権乱用ぶりにはあきれ返り、彼らの行動をどこまで許せるかで、今作に対する評価は変わってくるだろう。20日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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