岩手県久慈市の小袖海岸で伝統的に素潜り漁を行う「北限の海女」をイメージしたご当地“美女”キャラが誕生した。キャラクターデザインは、宇高国道フェリー(高松市)をPRする「うたかまりん」ちゃんを手がけたことでも知られるマンガ家の八的暁(やまと・あきら)さんが担当。東日本大震災で落ち込んだ観光客の誘致にひと肌脱ぐ。
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同キャラクターは、久慈市中心市街地活性化を目的とした民間会社「街の駅・久慈」が、震災直後に漁を再開し復興のシンボルとなった北限の海女をモデルに企画。同社の馬内義紀常務が、以前、瀬戸大橋の開通で乗客数が減った宇高国道フェリーの救済のため、岡山県在住の八的さんがキャラクターを提供したニュースを目にしており、デザインを依頼したところ八的さんが「東北の復興に役立てば」と快諾。無償で提供された。
アニメ「らき☆すた」の舞台となり、ファン巡礼の“聖地”として知られる埼玉県久喜市(旧鷲宮町)「鷲宮神社」などに代表される町おこしの成功例があることから、同社は「萌えキャラ」で地域振興に役立てたいと考えており、地元観光施設が合同で実施中の誘客企画「いわて久慈をめぐるドライブラリー2012」のちらしデザインに使われているほか、今後も同市の観光振興を促進する企画に活用される。
現在、キャラの名前を公募しており、同社が運営する同市内のアンテナショップ「道の駅・くじ やませ土風館」内で買い物をすると2000円につき1枚渡される投票券で応募が可能。応募は10月31日までで、投票の中から一番多かった名前に決まり、命名者には同キャラクターの特大タペストリーとグッズがプレゼントされる。結果発表は11月中旬までに行われる予定。(毎日新聞デジタル)