MD松尾のヒット解析:「ファイアーエムブレム」断トツ 「バイオ」に期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 人気シミュレーションRPGの最新作「ファイアーエムブレム 覚醒(かくせい)」(3DS、任天堂)が断トツでした。TSUTAYAでは、前作もシリーズ最高の売れ行きだったのですが、それをはるかに上回り、予想通り大ブレークしました。その他の新作では「コード・オブ・プリンセス」(同、アガツマ・エンタテインメント)が11位だった程度。なお、TSUTAYA全店の売り上げでは、珍しいことですが、「スーパーマリオ3Dランド」(同、任天堂)と「マリオカート7」(同)がまったくの同数で仲良く9位につけています。

 ◇今週、来週の動き

 「バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ」(PS3・Xbox360、カプコン)のPS3版のトップは間違いないでしょう。予約もかなり集まっており大いに期待しています。続くのは定番パーティーゲームの新作「マリオパーティ9」(Wii、任天堂)か。こちらも予約が好調ですが、パーティーゲームというゲームの内容的に、人が集まりやすいゴールデンウイークでの需要をはじめ、ロングセラータイトルとしても期待しています。また、過激なタイトルも話題のRPG「コンセプション 俺の子供を産んでくれ!」(PSP、スパイク・チュンソフト)にも注目しています。

 ◇ランキングは次の通り。(16~22日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ファイアーエムブレム 覚醒(3DS)

2位 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇(PSP)

3位 キングダム ハーツ 3D(3DS)

4位 新・光神話 パルテナの鏡(3DS)

5位 プロ野球スピリッツ2012(PS3)

6位 プロ野球スピリッツ2012(PSP)

7位 モンスターハンター3G(3DS)

8位 クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編(PSP)

9位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

9位 マリオカート7(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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