俳優の三浦友和さんと元歌手の山口百恵さんの長男で、歌手の三浦祐太朗さん(28)が16日、主演するフォークシンガー・松山千春さんの自伝的小説の舞台化「旅立ち~足寄より~」の制作発表会見に出席。松山さん本人と対面したという三浦さんは「主演に選んでいただいて大変光栄。千春さんに納得していただけるような舞台作りをしていければ。演技は初挑戦ですが、選んでいただいたからには、全身全霊で演じたい」と意気込んだ。
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舞台は、松山さんが77年に「旅立ち」でデビューしてから2年後の79年、23歳のときに書き下ろした唯一の自伝的小説「足寄より」が原作。松山さんのデビュー35周年に合わせて上演する。主役の松山さん役は「平成の松山千春を探せ!!」と題して一般公募が行われ、全国823人の応募者から三浦さんが抜てきされた。
三浦さんは、02年にロックバンド「Peaky SALT」を結成し、ボーカルとギターの担当として活動していたが、10年にバンド活動を休止。今回は、松山さんのカバー曲「旅立ち」で8月1日にソロデビューし、ソロシンガーとして再出発する。三浦さんは松山さんの「旅立ち」のほか、両親が共演したCMに使われていた「季節の中で」の2曲をカバーする。
両親が共演したCMの曲を歌うことに、「運命を感じる?」と聞かれると、「まあそうですね。運命というか、夢にも思ってなかったですね」と照れ笑い。「(CM映像は)ユーチューブで見ました。自分の両親の若いころの映像なので、なんと申し上げたらいいのか、不思議な感覚でした」と苦笑交じりに話していた。
舞台には、俳優の風間トオルさん、フォークシンガーの杉田二郎さん、故・逸見政孝アナウンサーの長男でタレントの逸見太郎さん、故若山富三郎さんの長男で俳優の若山騎一郎さん、城咲仁さん、鎌田奈津美さんらも出演。東京公演は7月30日~8月3日に9公演を予定しており、来春には大阪、名古屋、札幌など地方公演も予定されている。(毎日新聞デジタル)