浅野哲也:優勝は「レアルの意地」“最高峰”リーグを総括 WOWOW「リーガ総集編」

「リーガ・エスパニョーラ」の11−12シーズンについて熱く語るサッカー解説者の浅野哲也さん
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「リーガ・エスパニョーラ」の11−12シーズンについて熱く語るサッカー解説者の浅野哲也さん

 スペインのサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」の11−12シーズンの総括と、6月から開幕する「UEFA EURO2012 サッカー欧州選手権」を紹介する番組「リーガ11−12シーズン総集編&UEFA EURO2012 開幕ガイド」がWOWOWで26日に放送される。同局でサッカー解説を務め、番組にも出演する元サッカー日本代表の浅野哲也さんに、リーガ・エスパニョーラの今シーズンについて、そしてEUROの展望を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「リーガ・エスパニョーラ」の11−12シーズンは、バルセロナとレアル・マドリードの2強の争いとなったが、最終的には勝ち点9という差をつけ、レアル・マドリードが優勝。得点王には、レアル・マドリードのクリスチアーノ・ロナウド選手を抑え、バルセロナのリオネル・メッシ選手が輝いた。

 世界最高峰のリーグ「リーガ・エスパニョーラ」の魅力について、浅野さんは「点を取るために何を考えるかという各チームのコンセプトが多様なところ」と語る。今シーズンについては、レアル・マドリードとバルセロナの2強の争いだけでなく、マラガ(4位)の存在が大きかったと語り、「今までだったら、バレンシアやアトレティコ(マドリード)だったんですけど、そこにマラガが食い込んできた。2強時代に刺激を与えられるようなそういう存在のチームが出てきたのは良かったし、あの2強に迫るチームが出てくるともっと盛り上がると思う」と総括した。

 その中でレアルの優勝を、バルサと争い2位になった昨シーズンの悔しさがあったからと説明。「今シーズンはレアルの意地だと思う。あと、モウリーニョの存在感も絶大で、あれだけの選手たちが監督のためにプレーしていた。チャンピオンになるために、ジョゼ・モウリーニョ監督がやろうとするサッカーを偉大な選手達が、シーズン通してやり続け、タイトルを取るためにチームが一つになっていた」と分析する。

 一方、バルセロナについては「失速ではないと思う。チャンピオンになれなかったけど、彼らのサッカーは誰もが認めているところ。けが人もいましたけど、バルサはチャンピオンをもう一度というところと、それを追ってくるチームに負けないような進化をしなきゃいけないというところで、そこの移行に苦労していたかな」と評した。

 シーズンが5月で終了し、6月からはヨーロッパ王者を決める「EURO2012」が開催される。浅野さんはドイツを優勝国に予想。「間違いなく本命だと思う。その中でメスト・エジル選手に注目。彼がどうドイツ代表を操っていくか。プレッシャーの中、彼らしいプレーが出るかを注目してます」と語り、前回優勝のスペインについては、「点決めきれるかどうかですね。試合の主導権は握ると思いますから、そこで決めないと……というところですね」と予想した。

 「リーガ11−12シーズン総集編&UEFA EURO 2012 開幕ガイド」は、川平慈英さんのほか、同局サッカー解説者の浅野さん、奥寺康彦さん、北澤豪さん、城彰二さん、都並敏史さん、野口幸司さん、宮澤ミシェルさん、信藤健仁さんなどが出演。26日午後6時半からWOWOWプライムで放送。27日午後5時からWOWOWライブでも再放送する。

 <プロフィル>

 浅野哲也(あさの・てつや) 67年、茨城県生まれ。高校卒業後、トヨタ自動車に入社し、Jリーグ開幕の93年から、名古屋グランパスエイト(現名古屋グランパス)で活躍、その後、浦和レッズやFC東京などに移籍し、その間、日本代表にも選出されるが、01年のシーズン終了後、引退。サッカー解説のほか、11年にはアビスパ福岡で監督も務めた。

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