ダンダダン
第7話「優しい世界へ」
11月14日(木)放送分
話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、人気声優ユニット「スフィア」が主演を務めていることでも話題の「夏色キセキ」です。サンライズの佐藤弘幸プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
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−−作品の概要と魅力は?
実際にある伊豆・下田を舞台に、中学2年の女の子4人をスーパーガールズユニット「スフィア」が演じる、明るく元気でちょっぴり切ない青春ストーリーが本作です。作品としては、仲良し4人組のうち1人が転校してしまうという大事件を、なんと夏休み前日の終業式で知らされてしまうところから始まり、4人の友情にひびが、と思われたが、最後の夏休みに一番の思い出を作ろうということで4人がいろいろなことにチャレンジし全力で青春するというお話になります。中学生らしい発想とリアルな中学ライフを実際にある下田の風景と共に楽しんでいただけたら幸いです。
−−制作決定の経緯と、アニメにするときに心がけたことは?
スフィア主演ということもあり、アイドル企画かと思われましたが、実際はオリジナル作品で等身大のスフィアの魅力を声優として最大限表現できる作品を作ろうというところから始まりました。実際にある下田を舞台にしたのも、ただご当地アニメを作ろうと思ったわけではなく、夢見がちで現実主義で悩みもいろいろで今がずっと続くと思っていたり、思いたかったりという複雑な時期を、懐かしい自然あふれる風景を舞台に描くことで深くまっすぐに伝わるといいなと思って作っています。
−−舞台が静岡の下田ですが、ここを選んだのはなぜ?
いろいろ候補はありましたが、都会からちょっと離れた懐かしさのある素朴な街で、ちょっと角を曲がると別世界のような風景があり、ロープウエーや水族館、ペリーロードなど、山あり海ありの魅力的なロケーションがコンパクトにひとつの街に存在する場所として向いていると感じたこと、東京からちょうどよい距離感にあるというのもまたよかったので下田を舞台に選びました。
−−作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
実際に下田を舞台にしたことで、何度となく制作スタッフは下田を訪れ、ロケハンを繰り返しました。日帰りでの下田ロケハンはかなり大変でした(笑い)。実際に行かないと雰囲気が分からず、行けば行ったでうそがつきにくくなるので、どんどん緻密な描写になって大変でした。ロケハンは車だと朝4時半出発~深夜0時戻りという感じで、途中から電車に切り替わりました。おかげで伊豆急行さんにもたくさん乗りました。太鼓祭りのシーンは実際のお祭りの映像を地元のテレビ局さんにお借りして、さらに、太鼓保存会の方々に太鼓を演奏していただいて生音を収録させていただいたり、ちょっとしたシーンにもリアリティーをということで作っておりますので、実際に下田に行かれた時にはいろいろ確認していただけるといいかもしれません。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
企画当初からスフィアの皆さんにも参加していただいて、みんなで中学時代の思い出や実際にこんなことしたいなという意見をいろいろ取り込み作っております。少し前に中学生だった方には懐かしさを、今現在中学生の方にはより充実した学校生活を、これから中学生の方には楽しい夢を、こんな夏休みがあったらないいな、もしくは夏海たちみたいな親友がいたらいいなどと思いをはせながら、短い夏休みのひと時を楽しんでいただけたらと思います。そして、今年の夏休みにはぜひ下田にいって、夏海たちと同じく夏休みを満喫していただければ幸いです。
サンライズ プロデューサー 佐藤弘幸
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