竹内結子:名古屋市街地でのずぶぬれシーンでクランクアップ

劇場版「ストロベリーナイト」の1シーン(C)2012「ストロベリーナイト」製作委員会
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劇場版「ストロベリーナイト」の1シーン(C)2012「ストロベリーナイト」製作委員会

 女優の竹内結子さんが主演を務めるドラマ「ストロベリーナイト」(フジテレビ系)の劇場版が、このほどクランクアップを迎えた。撮影のラストは、エキストラ150人、車両50台を動員し、名古屋の市街地を全面封鎖して行われた大がかりなクライマックスシーン。タンク車5台で50トンの水を使用した大雨の中でのハードなシーンをやりきった竹内さんは、スタッフに歓声で迎えられ、ずぶぬれ状態で「やっと終わった~!」と興奮さめやらぬ様子で叫んだ。

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 撮影を振り返り、竹内さんは、「姫川班をはじめ、『ストロベリーナイト』全レギュラーキャストが再集結ということで、現場の雰囲気がまとまるスピードが早く、活気にあふれていました」と語り、「私にとってもかけがえのない仲間である姫川班やすばらしい出演者の方々とまた同じ時間を過ごせるのは何かのご褒美のようで、毎日がとても楽しかったです」とコメント。

 また、本作では「雨」がキーワードということで「撮影ではほぼ毎日雨を降らせていました。おひさまが出ると皆の顔が曇る現場は今までになかったことですね。そんな中たった一つだけ、晴れた空のシーンがあります。大きな意味を持つシーンになっているのでそこがどこか気付いてもらえるとうれしいです」と語っている。

 「ストロベリーナイト」は、誉田哲也さんの大ヒットミステリー小説が原作で、竹内さん演じるノンキャリアながらも異例のスピード出世を遂げた警視庁捜査1課の主任警部補・姫川が事件の解明に挑む本格サスペンス。10年11月にスペシャルドラマ、12年1月からは連続ドラマとして放送され、平均視聴率は15.9%と好記録をたたき出し、その最終回に映画化が発表された。

 劇場版は小説「インビジブルレイン」が原作。暴力団構成員の連続殺人事件を追う姫川は、背後に何重にも隠蔽(いんぺい)された複雑にからまった警察組織があることに気付き、その闇を暴こうとする……という物語。ドラマに引き続き、西島秀俊さん、小出恵介さん、「関ジャニ∞」の丸山隆平さんら警視庁捜査1課の姫川班メンバーや武田鉄矢さん、新たに、暴力団幹部・牧田を大沢たかおさん、絶大な信頼を集める捜査1課長・和田を三浦友和さんが演じる。そのほか、染谷将太さん、金子賢さん、金子ノブアキさん、石橋蓮司さんらも出演。

 劇場版で初登場し、姫川が引かれていく重要な役どころ・牧田を演じる大沢さんについて、竹内さんは「大沢たかおさんは、普段は気さくに相談ごとに乗ってくれるかっこよくて優しい兄のようでもあり、私個人にとって王子様的存在でもある方」と語り、一方、クランクアップを竹内さんと一緒に迎えた大沢さんは「姫川はとてもクールでいろんなものを抱えている。男社会の中でさまざまなことを犠牲にしたり、心にふたをしたりして生きていかなければならない。そんな姫川を竹内結子さんは現場に入ると常に身にまとっているので、自分も安心して演技ができました」と、お互いに絶賛していた。

 劇場版「ストロベリーナイト」は、13年に全国東宝系にて公開予定(毎日新聞デジタル)

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