元TBSアナウンサーでラジオパーソナリティーの小島慶子さんが、山本耕史さん主演で放送されているNHKのBS時代劇「薄桜記」(BSプレミアム、毎週金曜午後8時)の第8回(8月31日放送)に出演することが17日、明らかになった。小島さんが時代劇に出演するのは今回が初めてで、お笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰さんが演じる浅野内匠頭の正室・阿久利を演じる。
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オファーを受けて「自分にできるかどうかはまるで考えず、見たことのない現場に行ってみたいという、やじ馬根性が先に立った」という小島さんは、「目の前に家臣という設定で有名な役者さんがたくさんいらっしゃって、津川雅彦さんにまで主(あるじ)の妻として接しなくてはならなかったので、『そんなの無理!!』という心境でしたが、あまり現実を見ないようにして、なんとか心の平静を保ちました」と収録を振り返った。夫婦役の春日さんとの共演シーンはなかったという。
また小島さんは「(時代劇で)次は幸せな中年夫婦を演じられれば。相手は春日さんでなくてもかまいません」と次の時代劇出演オファーにも期待を寄せている。小島さんは11年のスペシャルドラマ「私は屈しない~特捜検察と戦った女性官僚と家族の465日」(TBS系)で議員役を演じるなどドラマに出演している。
「薄桜記」は、五味康祐さんの時代小説が原作。剣豪・典膳(山本さん)は、妻・千春(柴本幸さん)の名誉を守るため、片方の腕を失い、浪人となる。その典膳を助けたのは、のちに赤穂藩の家臣となった堀部安兵衛(高橋和也さん)だったが、典膳は武士としての筋を守って吉良上野介(長塚京三さん)の用心棒となり、赤穂浪士たちと向かい合う立場となってしまう……という物語。ジェームス三木さんが脚本を手がけている。
同ドラマの佐野元彦エグゼクティブプロデューサーは小島さん起用の理由を「人の意見にふらふらと左右されずに精神的に自立していた人物だからこそ、赤穂浪士たちの支えとなった、阿久利の心の強さを表現していただくのに、ふさわしい方だと考えた」とコメント。「小島さんのまなざしの強さは武家の妻にぴったりでした」と話している。(毎日新聞デジタル)
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